サッカーの2026年W杯北中米大会(6月11日開幕)に関し、イランのドンヤマリ・スポーツ・青年相が米国で予定されている同国代表の1次リーグ3試合の会場を共催国メキシコに変更するよう国際サッカー連盟(FIFA)に求める考えを示した。アラブ紙アッシャルクル・アウサトが14日に報じた。
同メディアは国営イラン通信(IRNA)の報道を引用。同スポーツ・青年相は「我々の選手たちが最終的にW杯に参加できるよう状況が整うことを願っている。継続的に参加することを確実にするため、全てのスポーツ的な側面を慎重に駆使することが重要」と語り、FIFAと協議していく可能性に言及したという。
同スポーツ・青年相は米国とイスラエルによる攻撃で最高指導者ハメネイ師が殺害されたことを受け、11日に「この腐敗した政権(米国)が我々の指導者を暗殺したことを考えると、いかなる状況でも我々はW杯に参加することはできない」と参加見送りを明言。トランプ米大統領が翌12日にSNSでイランのW杯出場に関し「彼らの生命と安全のためには、そこにいることは適切ではない」と発信するなど激しい言葉の応酬が続いている。
初めて3カ国の共催で行われる26年W杯は米国11、メキシコ3、カナダ2の会場で開催。ベルギー、エジプト、ニュージーランドとともに1次リーグG組に入ったイランは2試合がロサンゼルス、1試合がシアトルといずれも米国で行われる。同組全体を見てもカナダで2試合が行われるが、メキシコ開催は1試合もない。既に日程が組まれている中でイランの試合会場を全てメキシコに変更するとなれば、他組を含めた大幅な見直しが必要になり、既に各国が試合会場を考慮したキャンプ地選定を行っている中でしわ寄せや混乱は避けられない。
緊迫する中東情勢とともにイランのW杯出場を巡る動きから目が離せない。
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