空冷エンジンのポルシェの祭典「LUFT TOKYO」 廃止の高速道路に180台集結

空冷ポルシェの名車180台が集結した「LUFT TOKYO」 =3月14日、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)

ポルシェに特化した展示イベント「LUFT TOKYO」(ルフト東京)が14日、東京都中央区の東京高速道路(KK線、2025年に廃止)で開催された。エンジンの排熱を空気で直接冷却する空冷エンジンの車種が対象で、会場には1940年代から90年代まで幅広い世代のポルシェが集結。ポルシェの代名詞ともいえる911シリーズ、初めてポルシェの名を冠した356など約180台がズラリと並んだ。総額は100億円を超えるという。

パトカーや高倉健さんの愛車も

実際に神奈川県警高速隊で使用されていたパトカー仕様の「912」、1968年の日本グランプリに出場した「910 カレラ10」、俳優の高倉健さんの生前の愛車「356A 1600Sカブリオレ」など歴史的名車も展示され、注目を集めていた。

空冷エンジンは、部品点数が少なく車重を軽くできるほか、乾いた金属的なエンジン音が特徴とされる。ポルシェは空冷エンジンのモデルの生産を1998年に終了しているが、今もファンの間で人気が高い。

KK線の料金所や案内標識は現存

空冷ポルシェの展示イベントは、2014年に米ロサンゼルスでスタートした。その後、本国ドイツなどでも開催され、今回が日本初上陸。

会場となったKK線は、高速道路としては昨年4月に廃止されており、普段は立ち入ることができない。来場者は、イベントの時にしか見ることができない高速道路からの銀座の街並みや、現存している案内標識、かつての料金所の跡なども見学していた。

愛車を出展した男性(51)は「貴重な車両を見ることができてよかった。この会場で展示できるのは最初で最後だと思うので良い経験です」と話していた。

鴨志田拓海

東京写真報道局記者。東京都生まれ、茨城県出身。令和3年入社、ニュース担当。ローカル鉄道の取り組みなどを追った写真で2024年東京写真記者協会企画部門賞を受賞。趣味はドライブ。