【写真を見る】パワハラ自殺の連鎖を防ぐ 遺族が語る「仕事もすべて忘れて休ませる」ことの重要性

今回は遺族による活動や命を守る取り組みにスポットを当てます。

金沢ほっとの会メンバー・Aさん「身も蓋もないけど亡くなった人は守れなかった、亡くなるのは運命だったとは思わないけど誰にも止められなかった。というのが遺族の話を聞いていて思う」

こう話すのは、大切な肉親が自ら命を絶った10人ほどの遺族で作る民間の自助グループ「金沢ほっとの会」のメンバーAさんです。

■「自分の気持ちを話してもらうのは、気持ちの安定につながるのでは」

30年前に父親を亡くしたAさんは、お互いの経験を伝えあう活動を行っています。

金沢ほっとの会メンバー・Aさん「自分の気持ちを話してもらうっていうのが癒し、回復とまでは言わないが少しでも気持ちの安定につながるんじゃないかと思っている」

自助グループのメンバーの1人で、11歳の時に父親を亡くしたBさんは、自殺の連鎖を防ぐためにも遺族の心のケアが必要と訴えます。

金沢ほっとの会メンバー・Bさん「(遺族は)自分も死にたくなるっていう気持ちになる。自殺が身近にいるとなんか近くなっちゃう、こういう死に方したんだったらなるほどこうやれば死ねるんだと。イメージがしやすくなっちゃう」

■「仕事もすべて忘れて休ませること」、より個人に焦点当てた対策が必要

今回、能美市の職員が上司からパワハラを受け自ら命を絶った問題については、より個人に焦点を当てた対策が重要だといいます。

金沢ほっとの会メンバー・Bさん「まずは仕事もすべて忘れて休ませることだと思う。何も考えずに休ませられるような環境を作らなきゃいけない」

警察庁によりますと、全国の自殺者数は2025年までの4年間で減少傾向にあるものの、2025年1年間でおよそ1万9000人で交通事故死者数と比べておよそ8倍の数字です。

■「不調に気付いたら寄り添って“傾聴”を」

こうした中、いち早くSOSのサインに気付き適切な対応を図る、命の番人=ゲートキーパーを育成する取り組みが県内でも進んでいます。