コーポレート
2026/03/12
株式会社メディアドゥ(東証プライム 3678、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 藤田 恭嗣、以下「当社」)は2026年3月6日(金)、徳島県、株式会社阿波銀行(以下「阿波銀行」)、株式会社徳島大正銀行(以下「徳島大正銀行」)と共催で、グローバル視点から日本の地方の可能性や価値を語り合う徳島県版ダボス会議「第1回 うずしおサミット in 徳島」(以下「本サミット」)を開催しました。
前年の”第ゼロ回”から規模と内容を拡大して開催した第1回の本サミットは、徳島県内を中心に、国内外から起業家、経営者、官公庁、金融機関、教育、スポーツ関係者、文化人や学生などの多様な属性が参加。50名超の登壇者を含む合計282名が3つの「メインセッション」と11の「分科会セッション」で、6時間半にわたって地域の可能性を議論しました。
「第1回 うずしおサミット in 徳島」で集合写真に収まる参加者の皆様
参加者134人、4セッション実施の第ゼロ回から更に規模を拡大した今回の第1回。高校生・大学生の留学を支援する官民協働の奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN」で留学を経験し各界で活躍する卒業生や、高校生、大学生など未来を担う”ネクストリーダー”も分科会などに登壇し、まさに各分野のリーダー、イノベーターが属性や立場を超えて語り合ったことが特徴です。
当日の冒頭と最後には、サミット全体を貫くキーワード「BECOME GOOD ANCESTORS ―よき祖先であろう―」をテーマにメインセッションが行われ、会全体で「私たちはよき祖先となれるか。未来に何を残せるか」という意識が共有されました。登壇した僧侶の松本 紹圭氏、哲学研究者の野村 将揮氏が「『いい話ができた』で終わるのではなく、明日から暮らしや仕事で発現させるアクションをこの場で決め、発言し実行してほしい」と会場にメッセージを投げかけ、最後のテーブルディスカッションを経てそれぞれが次なるアクションを胸にしながら、盛況のうちに閉幕しました。
事後アンケートは速報値で参加者の98%が満足度を10段階で8以上と答え、次回以降のサミットに94%がまた参加したいと回答。「徳島にとって本当に素晴らしい機会」「哲学的なテーマが素晴らしく、考えるイベントで脳を使うことが心地よかった」などの声が寄せられました。
今後も当社は共催者の1社として、徳島から日本中の地域・地方が豊かで美しく輝き続けられるために、未来に向けて変えるべきこと、残しておくべきものに丁寧に向き合い考え、新しい渦を巻き起こすきっかけの場となるよう、本サミットを継続して開催してまいります。
また、第ゼロ回をきっかけに実現した「徳島県版トビタテ!留学JAPAN」※と同様に、当社は本サミットをきっかけに、SC(Sustainability Creation)事業における新たなプロジェクトへの波及、現在進行するプロジェクトの更なる強化と推進につなげ、地域に新たな価値を生み出し続けてまいります。
※(参考)当社プレスリリース
▼当社含む企業有志が要望の「徳島県版トビタテ!留学JAPAN」構想 徳島県議会で関連予算が可決・成立、実現へ大きな一歩
https://mediado.jp/group/9621/
▼当社含む企業・団体有志が要望の留学支援の奨学金制度「徳島県版トビタテ!留学JAPAN」、徳島県教委が募集要項を公表
https://mediado.jp/corporate/11576/




本サミットの当日の模様
<ホストスピーチ>
サミット冒頭はホストスピーチとして、昨年「うずしおサミット」を名付けた後藤田 正純 徳島県知事にご登壇いただき、「徳島には自然、文化、歴史、食、産業、学術もある。(徳島県は)『新宝島大作戦』と掲げ、こうした宝をもう一度磨き上げて発信したい」とご挨拶をいただきました。
<発起人スピーチ>
うずしおサミットを立ち上げた発起人によるスピーチでは、BEENEXT Capital Management Pte. Ltd. Founder and CEOの佐藤 輝英氏、文部科学省トビタテ!留学JAPAN エグゼクティブアドバイザーの船橋 力氏、NPO法人ETIC.創業者で当社社外取締役の宮城 治男氏、当社 代表取締役社長 CEO 藤田 恭嗣が登壇。
佐藤氏は「徳島にある価値はAIと異なり再現できない唯一性がある。よそ者の目線で徳島の宝物を見たいと思い、世界中の友人を招待した。巻き込まれた責任として次の渦を起こしたい」。船橋氏は「日本の文化資産や食、伝統工芸は圧倒的で、ほとんどが地方にあり、その本質や神髄は世界とつながっている」。宮城氏は「『自ら渦となる覚悟がある人』が集うこの場で”よき祖先”となる視点を持ち、私たちの資源や時間がどのような意味を持つか皆さんと考えたい」。藤田は「自身だけでなく人を巻き込み、その人々の集合した力をどう生かしていくのかが本サミットの本質。未来を創る若い人たちの可能性を信じ、託していく場にしたい」と、それぞれの立場から本サミットのテーマや開催に寄せる想いを語りました。




<メインセッション1「BECOME GOOD ANCESTORS」>
最初のメインセッションには2013年から世界経済フォーラム(ダボス会議)に参画し、『グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか』(あすなろ書房)の翻訳を手掛けた僧侶の松本 紹圭氏が登壇。
「気候変動などの問題は過去の人々が良かれと思って残した先の結果にある。世界をコントロールしようとする営みが、未来の選択肢を奪う歪みとなることもある。『よき祖先』とは未来の人に、完成された絵ではなく、余白の広い大きなキャンバスを残すこと。完全に解決しないからと絶望せず、一日一日の落ち葉を掃く掃除のように、明日やその先の未来に足元から何を残せるか考えましょう」と呼びかけました。
<メインセッション2「グローバルから見た日本 “日本の今とこれからの可能性”」>
レジェンド・キャピタル 共同最高投資責任者 パク・ジュンソン氏、インパクト投資会社Sopoong Ventures CEO サンヨプ(マックス)・ハン氏、ベンチャーキャピタル Asu Capital Partners ファウンディングパートナー 夏目 英男氏、BEENEXT CEO 佐藤氏が登壇し、日本や徳島の魅力や今後について、海外の目線から意見を交わしました。
パク氏は「韓国のコンテンツ業界は小さい市場で、その危機感がグローバルでの成長のきっかけとなった。日本コンテンツも国際市場を見据えたコンテンツ制作が更なる成長につながる」。
マックス氏は「昨日、徳島の世俗から離れた山の母なる自然の中で疲れを癒した。素晴らしい文化や自然とエネルギー開発を掛け合わせたアプローチで、更に発展できるのではないか」。
夏目氏は「日本の食や旅の魅力は過小評価され、強く発信していく必要がある。若い留学生も海外で徳島の魅力を発信したり、Uターンして宝を発掘したりすることもあるだろう」。
佐藤氏は「外にいる時間が長いほど、日本のオリジナリティや歴史を感じる。宝物は無数にあり、世界中に向けて物語を再定義できる。日本や徳島にある資産をどう再定義するかがカギ」と語りました。
その後はテーブルごとに、徳島や日本の宝物とは何か、100年後に残せるものは何かを全員で語り合いました。




<メインセッション3:国の未来の舵取り “地方から中央へ”>
11の分科会でのセッションを終えた後は再び本会場でのメインセッションへ移り、復興庁統括官 新居 泰人氏、国土交通省大臣官房審議官(国土政策局担当) 天野 正治氏、株式会社チェンジホールディングス 代表取締役兼執行役員社長 福留 大士氏、株式会社PoliPoli 執行役員 中井澤 卓哉氏、神山まるごと高専 校長 五十棲 浩二氏ら官民教育の垣根を超えたリーダーが登壇し、新政権のスピード感の高まりに触れながら官民の立場で地方創生の方向性を議論しました。
新居氏は「政府は日本経済を安全保障観点を含めて強くしていく。核となる産業地域にややなりにくい地域で、買い物や交通など地域に必要なビジネスが回る法的枠組みを用意する。世の中を動かすには理論も大事だが、人の情がなければ世の中は動かない。両方できることが大事で、私も修行していきたい」。
天野氏は「人口減少、少子高齢化は適応策を考えるタイミングに来た。宝物がある地方を守っていくこと自体が安全保障に繋がる。二地域居住、ふるさと住民登録、地域生活圏の3本の矢でしっかり打ち出していきたい。徳島には資産がたくさんあり、誇りと自信を持って連携し繋がっていくことが大事」。
福留氏は「今後の地方創生は安全保障そのもの。人口ゼロの地域を作らないことが非常に重要。この課題を前向きにチャンスと捉え、主体的に取り組んでいくことも求められる。人口減少は既に世界中で始まっている。徳島で最高のモデルをつくれたら、世界の手本、世界に輸出できるモデルとなる」。
中井澤氏は「地方創生は官邸がアジェンダをつくり、自治体が手を上げて予算が付くが、人手不足で東京のコンサルティング会社に計画策定を委託し、結局東京にお金が流れる現状も一部ある。官民連携で、国や地方の課題を解決する対話はもっと行われる方がよい」とそれぞれの立場から語りました。
モデレーターとしてセッションをリードした五十棲氏は「中央か地方かという二項対立がよく言われるが、”地方から海外へ”ということも必要になってくると思う。新たな徳島を担う若い世代が育って、どんどん挑戦して世界を変えてほしい」と最後に呼びかけました。


「うずしおサミット」について
本サミットは、行政・金融機関・メディアといった地域の主要機関と協働し、地域社会の課題や可能性に向き合い、価値を最大化する「SC(Sustainability Creation)事業」の一環です。社会の持続可能性と企業の持続的な成長を同期させ、企業価値向上を果たすために特定したメディアドゥの経営上の重要課題(マテリアリティ)の一つ「地域のエンパワーメント」における活動にも位置づけています。
全体を貫くテーマは「BECOME GOOD ANCESTORS ―よき祖先であろう―」。地域にこそ日本が世界に誇るべき資産があります。まずは足元にある「宝」を見つめ直し、それを100年先の世代に継承していくことが必要です。人口減少をはじめとする地域をめぐる社会課題に直面する中で、いま私たちにできることは何なのか。その問いを抱く国内外の各分野のリーダーやイノベーターが徳島の地に集い、次なる渦を巻き起こすことを目的としています。
徳島県内外、そしてグローバル企業の経営者、行政、金融、政治、教育の各関係者、学生、メディアなど、多様な立場の参加者が垣根なく交わり、未来へとつながるインタラクティブな対話の場を創出します。
「第1回 うずしおサミット in 徳島」概要
共催
徳島県、阿波銀行、徳島大正銀行、メディアドゥ
後援
徳島大学
特別協賛
株式会社BRC
日時
2026年3月6日(金)12:00~20:00(開場11:30)
第一部(本会) 12:00~18:30
第二部(懇親会) 18:30~20:00
会場
徳島グランヴィリオホテル1階 グランヴィリオホール・グランヴィリオルーム
(徳島県徳島市万代町3-5-1)
参加者
282人(登壇者含む)
参加費
一般 10,000円(税込)、学生3,000円(税込)(完全招待制)
特設サイト
https://uzushio-summit.jp/
