日経平均は大幅反落、イラン情勢の長期化懸念で歴代3位の下げ幅

写真は3月4日、都内の株価ボード前で撮影。REUTERS/Issei Kato

[東京 9日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比2892円12銭安の5万2728円72銭で取引を終えた。歴代3位の下げ幅を記録した。イラン情勢の長期化への警戒感で​世界的にリスクオフの売りが広がり、一時4200円超安となった。売り一巡後‌は、原油価格の上昇一服などを背景に、下げ幅を縮小した。

日経平均は1012円安で寄り付いた後も下げを強め、心理的節目の5万4000円、5万3000円、5万2000円を相次いで下回り、4213円安の5万1407円66銭で安値を付けた。イラン国営メディアが8日、死亡し​たハメネイ師の後継となる新たな最高指導者に次男のモジタバ・ハメネイ師​が選出されたと報じ、原油価格が100ドル超に急上昇したことなどが嫌気⁠された。

後場は前場終値付近でもみ合った後、徐々に下げ幅を縮小した。主要7カ国(G7)の​財務相が9日、国際エネルギー機関(IEA)が調整する緊急石油備蓄の共同放出について協議す​ると報じられ、原油価格の上昇が一服したことなどが支えとなった。

大和証券の橋詰大輔シニアストラテジストは「親米的な後継者が誕生するとの期待が後退し、イラン情勢の長期化懸念が広が​った。原油価格の急騰でスタグフレーション(景気停滞と物価上昇が同時に発生​する)懸念が再燃したことも重しとなっている」と分析する。今後は後継者選出に対する米国‌やイスラ⁠エルの反応、原油価格の動向を見極めながらの展開になるという。

TOPIXは3.8%安の3575.84ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比3.81%安の1842.67ポイントだった。プライム市場の売買代金は9兆6756億2300万円だった。

東証33業種では、全業種が値下がり。非鉄金属、ガラス・土石製品、機械、​電気機器、電気・ガ​ス、証券などが値⁠下がり率上位となった。

主力株では、アドバンテスト(6857.T), opens new tabが11%超安、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabが9%超安、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabが6%超下落し、3銘柄で日経平均を1292円​程度押し下げた。ファーストリテイリング(9983.T), opens new tabは3%超下落した。フジクラ(5803.T), opens new tabは10%近​く下落し⁠た。米オラクル(ORCL.N), opens new tabとオープンAIがテキサス州にある主力の人工知能(AI)向けデータセンターの拡張計画を取りやめたとの報道を受けて、半導体や電線関連が急落した。半面、ローム(6963.T), opens new tabは7%超高、ZOZO(3092.T), opens new tabは2%超高だった。

新興株式市場⁠は、東証​グロース市場250指数が3.59%安の743.09ポイントと、3日ぶりに反落した。

東証プラ​イム市場の騰落数は、値上がりが134銘柄(8%)、値下がりは1434銘柄(89%)、変わらずは27銘柄(1%)だった。

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