米国とイスラエルによるイラン攻撃が収束の兆しを見せないなか、週明け3月9日、世界の原油価格が2022年以来の最高値を記録した。ドナルド・トランプ大統領はこれを「短期的」な問題であり、イランの「核の脅威」を排除するための「払うべき小さな代償」だと示唆している。

国際指標であるブレント原油先物は1バレル116.71ドルに急騰し、金曜日の終値から25%以上の上昇となった。

これは2022年以来の最高値であり、当時はロシアのウクライナ侵攻を受けて原油価格が急騰していた。

米国の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)も115ドルの大台を突破し、米国時間3月6日から26.64%以上の上昇を記録した。

GasBuddyの石油分析責任者パトリック・デ・ハーンは、米国の全国平均ガソリン価格が来月、2026年4月までに、「あるいはそれより早く」1ガロン4ドルに達する確率が80%あると警告している。

トランプ「米国と世界の安全と平和のために払うべき極めて小さな代償だ」

トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で、原油価格の高騰に対する懸念を一蹴するかのように次のように述べた。「短期的な原油価格の上昇は、イランの核の脅威が排除されれば急速に下落する。これは米国と世界の安全と平和のために払うべき極めて小さな代償だ」。大統領はさらにこう付け加えた。「そう思わない者は愚か者だけだ!」

ガソリンスタンドの価格にどう影響するか

AAAの調査によると、米国時間3月8日時点の米国全国平均ガソリン価格は1ガロン3.45ドルで、1週間前の2.984ドルから急上昇している。

デ・ハーンは分析のなかで「すでに大幅な上昇が見られているが、ガソリン価格は今週さらに上昇する可能性が高い。卸売業者や精製業者は月曜朝から燃料ターミナルで異例の『日中価格改定』を実施する可能性がある」と記している。同氏は全国平均価格が現在の1ガロン3.45ドルから「今週だけで3.75〜3.95ドル程度まで」上昇すると予想している。4ドルの大台を突破すれば、2022年8月以来初めてのこととなる。

批判の声

上院少数党院内総務のチャック・シューマー議員(民主党・ニューヨーク州選出)はXへの投稿でこう述べた。「ドナルド・トランプの無謀な選択による戦争のせいで、ガソリン価格は数年ぶりの高値に急騰した。彼の反応は? 『上がるなら上がればいい』。まったく国民のことなど気にかけていない。本日、私はトランプに対し、ガソリンスタンドで苦しむ米国民を救済するため、戦略石油備蓄を直ちに放出するよう要求した」

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(forbes.com 原文)