きっかけは母の“もったいない”という言葉 食品の残りを使ったキノコ栽培 “マッシュループプロジェクト” 山梨

きっかけは母の“もったいない”という言葉 食品の残りを使ったキノコ栽培 “マッシュループプロジェクト” 山梨

これまで捨てられていた"もったいない"資源からキノコを栽培する取り組みが山梨県中央市で行われています。

この取り組み、捨てるものがほとんどありません。

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香ばしいかおりを漂わせ、道の駅を訪れた人たちにふるまわれているキノコ。

夫婦:
「うまい」
男性:
「おいしい」

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実はこのキノコ…

「未利用資源で育てたキノコとなっています」

これまで捨てられていた食品の残りを活用したプロジェクトで育てられたキノコです。

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プロジェクトが始まったのは去年8月、中央市と山梨大学などが共同で行っています。

取り組むのは地域おこし協力隊員で環境負荷の少ない農業を行う松山夏規さんと、山梨大学大学院の片岡良太准教授。

中央市地域おこし協力隊 松山夏規さん
「未利用資源から育てたキノコの技術を開発したニュースを見て、ピッタリの技術だと思ってコンタクトを取ったのが始まり」

山梨大学大学院 生命環境学域 片岡良太准教授:
「小さいときから母が“もったいない”という言葉を言っていたんですけど、その言葉が心の中にあるのが一番の源流になる」
「食べられるのに捨てられる食品が多いというのも始めたきっかけ」

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実際にキノコを栽培しているところを見せてもらうと…

片岡准教授:
「キノコが育っているこの部分を培地、菌床とも言いますが、菌床に食品残渣(調理の残り)をつかっている。芽が出てから1週間くらいで大きくなる」

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このプロジェクトではまず、市の温泉施設に併設されたレストランやコーヒー店に協力を依頼して、調理の際に出る野菜のくずやコーヒー豆の搾りかすなどを乾燥させて、それを松山さんが回収します。

協力するレストラン シルクふれんどりぃ スタッフ 龍澤利佳さん:
「全然手間じゃないです。今後はたくさんの人にプロジェクトを知ってもらうためにもレストランのメニューとして提供できたらいいなと思っている」

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乾燥させたものは、栄養の元としておがくずと混ぜて培地を作り、大学で菌を植え付けてキノコを栽培。

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成長して収穫したキノコは農産物直売所での販売や市内のレストランで食材として提供される予定で、残った培地は畑での野菜栽培などにそのまま肥料として使われます。

キノコの栽培を通してこれまで捨てられていた“もったいない”資源が、ほとんど捨てられることなく循環するという意味を込めて「マッシュループプロジェクト」と名付けました。

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栽培に選んだのはヒラタケというキノコで、育てやすく癖のない味と強い抗酸化作用をもつ栄養素が多く含まれているのが特徴です。

また、この栽培方法では、市販のヒラタケに比べてうま味成分がおよそ3倍になることも研究の中で分かりました。

「キノコの試食会を行っています。ぜひ味をみていってください」

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プロジェクトが始まってから初めて行った試食会。

オリーブオイルと塩コショウのみのシンプルな味付けで評価を確かめます。

試食した人は:
「コリコリしている。おいしい」
「良い意味で水っぽさがなく、濃縮された味でとてもおいしいです」

中央市の職員:「キノコに対して嫌だなというのは?」
試食した人は:「ないです」

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懸念されていた食品の残りを使って育てていることへの抵抗感を示す人もいませんでした。

試食した女性は:
「おいしかったので全然抵抗感なかった。良いことだと思います」

用意したおよそ150食は全てなくなり、今後への手ごたえも感じています

「まだまだ埋もれた未利用資源がある」

中央市 地域おこし協力隊 松山夏規さん:
「まだまだ中央市内に埋もれている未利用資源がたくさんあるので、市外も含めて大きな循環を作っていけたら良いなと思います」

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捨てられる食品のもったいないから始まった循環の取り組み。キノコもプロジェクトも成長中です。