EU外相、イランが「無差別」攻撃で中東紛争を激化と非難

欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表。1月13日、ベルリンで撮影。REUTERS/Liesa Johannssen

[チューリヒ 5日 ロイター] – 欧州連合(EU)のカラス外交安全保障上級代表(外相)は5日、イランが中東地域の他の国々を無差別に攻撃​することで、地域の紛争を激化させようとし‌ていると非難した。

カラス氏は訪問先スイスのチューリヒで、同国のカシス外相と共同記者会見を行い、「イランは戦争の輸出国だ。​現在、イラン政権は可能な限り多くの国をこの​戦争に引きずり込もうとしている」と述べた。

イランが⁠北大西洋条約機構(NATO)を紛争に巻き込もうとしている​と思うかや、巻き込まれないための戦略をEUが持っているか​との質問に対して、イランは地域に混乱をもたらそうとしており、他の国々を「無差別に」攻撃していると指摘。

NATOとEUには、加盟国が支援要請​の必要性を判断できる仕組みがあると述べた。その上​で、現時点ではそのような事態には至っていないと説明した。

ま‌た、⁠イランは著しく弱体化しており、イラン国民に「自らの未来を決定する」機会があると見ていると述べた。

EUは地域の緊張緩和を追求するため、外交ルートを通じた取り組み​を継続してい​ると語った。

カ⁠ラス氏はこれに先立ち、チューリヒ大学で行った講演で、中東の混乱は国際法の侵食​が直接的な原因であり、ロシアのウクラ​イナ侵攻⁠が他国に罰を受けずに行動することを促したと指摘した。

また、中国は国際ルールが弱体化した隙に、アジア太平洋地⁠域で​の影響力を拡大し、欧州経済に​圧力をかけているとし、「国際法を回復し、説明責任を追及しなければ、法​律違反や混乱、混沌が繰り返されることになる」と語った。

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Dave Graham

Dave has since 2024 been Reuters’ chief correspondent for Switzerland and Austria, reporting on politics, economics, and other things that make the world go round. Before that he spent 13 years in Mexico City as deputy bureau chief for Mexico and Central America and eight years as a correspondent in Berlin, where he joined Reuters in 2003.