日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年年間の訪日インド人数は31万5,100人でした。

また、観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日インド人旅行消費額は784億円で、訪日客数、消費額ともに過去最高を更新しました。

本記事では、インド市場のインバウンド動向について解説します。

※なお、訪日インド人客は業務目的である場合も多いため、1人当たり消費額などのデータを見る際には注意が必要です。観光庁のインバウンド消費動向調査を確認すると、2024年年間の場合は、観光・レジャー目的が41.8%、業務目的が44.4%となっています。

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訪日インド人客数最新データ:年間31.5万人

日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2025年の訪日インド人数は31万5,100人(前年比35.2%増)でした。初の30万人超えとなり、過去最高を記録しています。

▲訪日インド人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成▲訪日インド人客数の推移(2015〜2025):日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

月別で見ると、5月の訪日インド人客数は4万3,040人と、統計史上初の4万人を突破しました。伸び率が最も高かったのは4月で、前年同月比61.3%増となっています。

桜を目的とした訪日のほかに、インドの暑さがピークに達する4月から6月の夏休みが旅行のハイシーズンとなっています。ゴールデンウィーク明けなど、国内観光の閑散期にもアプローチ可能な市場だといえます。

関連記事:【アジア・中東編】JNTOが語るインバウンド市場の動向とは?2025年「インバウンド旅行振興フォーラム」

▲訪日インド人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成▲訪日インド人客数 2024年と2025年の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成

エリア別で見ると、訪日インド人数はアジア地域のなかではまだ少数ですが、インドは人口規模・経済発展双方の視点から今後の伸びに期待できる国です。

14.5億人(2024年時点)と世界一の人口を誇るインドは、GDP成長率(2025年度予測)においても7.4%と世界トップレベルの数値を記録しています。インド観光省によると、海外旅行者数も前年比300万人増えており(2024年速報値)、市場そのものの拡大がみられる状況です。

2026年もすでにJAL(日本航空)が成田~デリー間の直行便運航を開始するなど、新たな動きをみせています。

関連記事:JAL、成田~インド・デリー線開設 日印間の観光・ビジネス交流を加速

▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成▲エリア別訪日客数の比較:日本政府観光局(JNTO)より訪日ラボ作成訪日インド人消費額最新データ:年間784億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2025年年間の訪日インド人旅行消費額は784億円でした。前年比では39.6%増と、訪日客数同様に大きな伸びを記録しています。

▲訪日インド人消費額の推移(2015〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成▲訪日インド人消費額の推移(2015〜2025):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

四半期別で見ると、訪日数のピークを迎えた4~6月期が283億円(前年同期比47.8%増)と最も多く、次いで10〜12月が217億円(同45.0%増)でした。

インドは毎年ディワリ(ヒンドゥー教新年祭)が10月~11月にあり、この時期は長期休暇となります。前述した夏休み期間とあわせて、この2シーズンが旅行や消費のピークである様子が実際の数字からもうかがえます。

▲訪日インド人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成▲訪日インド人消費額の年間推移(2024年比):観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成1人当たりの消費額は24万9,467円

訪日インド人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。

2025年年間の訪日インド人の1人当たり消費額は24万9,467円で、前年比3.3%増でした。これは、全市場平均(22万8,809円)を上回る数字となっています。

1人当たり消費額の構成を詳しく見ると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で11万3,253円(前年比8,970円増)でした。飲食費も5万533円と、前年から3,636円増加しています。

一方で、交通費(3万1,508円)と買物代(4万4,594円)は前年からわずかに減少しています。訪日インド人は欧米ブランドのラグジュアリーホテルに宿泊するなど、もともと消費額における宿泊費の割合が高い傾向にあるため、宿泊費の高騰が費目ごとの変化にも影響していると見られます。

▲費目別 1人当たり訪日インド人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成▲費目別 1人当たり訪日インド人消費額:インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

エリア別で見ると、訪日インド人の消費単価はシンガポール、ベトナムに次ぐ規模です。観光・レジャー目的に絞るとベトナムを上回る27万6,718円で、シンガポールに次ぐアジア2番目の市場となっています。

▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成▲エリア別消費単価の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

インドでは、富裕層人口の増加やライフスタイルの変化などにより、旅行の消費支出がファッションに次ぐ第2位の規模にまで成長しています。

世界トップレベルの経済成長率であることを踏まえ、今後の訪日客数増や消費額拡大を見越した対策ができるとよいでしょう。

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以上、インドの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、インドのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。

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※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。


観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)

日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)

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