本学は2月16日、異分野融合と研究拠点形成を目指して発足した研究グループ「微生物エクスプローラーズ」(注)の第12回ミーティングを、津島キャンパスの共創イノベーションラボ(KIBINOVE:きびのべ)にて開催しました。第11回に続き、微生物分野をキーワードとして開催された今回は、学外から講師を迎え、専門的な知見に基づく講演と充実した意見交換の場となりました。当日は、教員、学生、URA、コーディネーター(産学連携、学術研究)など、15人が参加しました。

 ミーティングは、学術研究院環境生命自然科学学域(理)の茶谷悠平研究教授による開会あいさつで幕を開けました。続いて、産業技術総合研究所の古旗祐一主任研究員が「次世代遺伝子進化システムと遺伝暗号拡張への応用」と題して講演しました。講演では、細胞培養によって目的遺伝子を自律的に進化させる「次世代遺伝子進化システム」の原理と、代表的なシステム(OrthoRep、EcORep、T7-ORACLE)の特徴が紹介されました。さらに、人工アミノ酸をタンパク質へ部位特異的に導入する「遺伝暗号拡張」に関する応用研究についても説明がありました。従来手法の課題であったスループットや実験時間の問題を克服するため、同システムを活用してアミノアシルtRNA合成酵素の基質特異性を効率的に進化させるプラットフォームの構築に成功したことが報告されました。講演後には参加者との間で活発な質疑応答や議論が交わされ、研究のさらなる発展を促す貴重な機会となりました。

 次回、第13回ミーティングは3月11日に、資源植物科学研究所の拠点国際共同研究サポート事業「Mini-Workshop」との共催により、同研究所にて開催予定です。今後の活動にもぜひご注目ください。

注:「微生物エクスプローラーズ」の設立趣意

本活動の目的は、微生物を研究対象とする学内の研究者の交流を促進し、新たな共同研究や学問分野の創設につなげることです。「微生物」をテーマにすることで、幅広い研究者が気軽に参加、交流できるサロンのような場の形成を目指します。本活動を通じて、微生物研究に共通する機器や手法を共有するだけでなく、異分野交流から新たな研究が創発することを期待しています。さらにこの活動を、学内外の予算獲得による高額共通機器の購入や研究拠点の形成、人財確保にもつなげ、学内の微生物研究の基盤強化を目指します。

【本件問い合わせ先】

岡山大学 研究・イノベーション共創機構

学術研究コーディネーター 彭 子澴、主任URA 畑中 耕治

Email: peng-zixuan◎okayama-u.ac.jp、koji.hatanaka◎okayama-u.ac.jp

   ※@を◎に置き換えています。