[現地写真も多数]革命防衛隊やイラン国軍が、すでにイラン政府の思惑とは乖離し始めている可能性も

伊藤 喜之

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2026.3.3(火)

ドバイ国際空港の周辺でイランの攻撃よって発生した黒煙の柱が見える。3月1日撮影(写真:AP/アフロ)

米国とイスラエルは2月28日、イランの首都テヘランなどを空爆し、最高指導者ハメネイ師、精鋭部隊・革命防衛隊のパクプール司令官、イラン国軍のムサビ参謀総長ら政権中枢メンバーを殺害した。イランはすぐさまホルムズ海峡を挟んだ湾岸諸国に対して報復攻撃に踏み切り、一気に地域の緊張は高まっている。攻撃にさらされたアラブ首長国連邦の商都ドバイを取材拠点とするライター伊藤喜之氏が、湾岸諸国を狙うイランの思惑、市民生活への影響などについて緊急レポートする。(JBpress編集部)

世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」先からモクモクと上がる黒煙

 2月28日夕方、ドバイのダウンタウン地区にある高層レジデンスの知人宅にいた時だ。ドンッドンッと何度か爆発音のようなものが聞こえ、建物全体が小刻みに震えた。ベランダから見ると、近くにある世界一高いビルのブルジュ・ハリファ(高さ828m)の先のエリアから、モクモクと黒煙が上がっているのが見えた。

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イランからの攻撃で黒煙が上がるドバイ中心部。画面左のタワーはブルジュ・ハリファ。何を標的としていたかは不明だが、民間施設に被害が出たとみられる(筆者撮影、以下、断りのない写真も同)

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 SNSを検索すると、世界最大の人口島として有名なパームジュメイラ地区の高級ホテル・フェアモント・ザ・パームや、“七つ星ホテル”とも呼ばれるジュメイラ地区の高級ホテル・ブルジュアルアラブなどにも被害が出ていた。中にはブルジュ・ハリファにドローンが近づき、衝突寸前で撃墜される動画もSNSには出回っている。

攻撃を受けた高級ホテルのフェアモント・ザ・パーム

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フェアモント・ザ・パームの駐車エリアにある建物が破壊されていた。ホテルスタッフ数人が負傷したとの情報がある

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 民間施設への攻撃だ。「明らかにおかしい」と私は感じた。