長野市の小学校で、保護者対応についての研修会がありました。クレーム対応の専門家を講師に招いた初めての試みです。今回はこのニュースをきっかけに、保護者とのやり取りについて、担任の視点から感じたことをお伝えします。

長野市教委が専門家を招き、初期対応や電話のコツを学び保護者と信頼を築く初の教員向け研修が行われた。

出典:NBS長野放送

最初の対応で、その後が変わる

報道によると、研修では「初期対応」の大切さが繰り返し強調されたそうです。また、トラブルがあっても、最初の対応が誠実であれば、その保護者が学校の理解者になってくれるケースもあると報じていました。

これは私も日々感じていることです。お子さんがけがをしたとき、友だちとのトラブルがあったとき、最初の電話でどう伝えるかで、保護者の受け止め方はずいぶん変わります。事実をきちんとお伝えすること、こちらがどう対応したかを説明すること。

研修では、電話で話すときは少し大きめの声でゆっくり話すこと、「何とかできる方法がないか、一緒に考えさせてください」と伝えることが紹介されたそうです。こちらが落ち着いていれば、相手にもそれが伝わる。そのとおりだと思います。

保護者からの連絡に対する思い

普段保護者からいただく連絡の多くは、クレームというよりも、お子さんへの心配から来るものだと感じています。

「学校で元気にやっていますか」

「最近ちょっと様子が気になって」

そうした声は、担任にとっても大事な情報です。

もちろん、対応が難しいケースもあります。こちらの説明がうまく伝わらなかったり、学校だけでは解決しきれない問題を求められたり。そうしたとき、担任がひとりで抱え込まずに済むかどうかは、学校の体制しだいです。

担任がすべてを引き受ける前提を変えていく

担任の仕事の中心は、やはり授業と子どもたちへの生活指導です。保護者との丁寧なやり取りはもちろん大切ですが、そこに時間を取られすぎると、肝心の授業準備や子どもとの関わりが後回しになってしまいます。

こうした研修で対応力を高めることには意味があります。ただ、それが「担任がすべての保護者対応を上手にこなせるようになるべきだ」という方向に進むのは少し違うと感じています。研修はあくまで、学校としての体制が整うまでの間、現場で困らないための備えであってほしい。

将来的には、保護者からの相談の内容に応じて、担任だけでなく専門のスタッフが窓口になれる仕組みが広がっていくことを期待します。担任が保護者対応に追われず授業に集中できることは、回り回ってお子さんの学びの質にもつながるからです。保護者と誠実に向き合う姿勢を大事にしながら、同時に、先生たちが本来の仕事に力を注げる環境を少しずつ整えていく。その両方が必要だと、このニュースは私たちに語りかけているのではないでしょうか。

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