77年にエドウィンが逝去した後、息子のエイモス・ダニエル・フィアーが事業を継承し、1920年代初頭にはフィアーズ初の腕時計を発表。フィアーズは戦後の好景気とともに成長を続けたが、76年に一旦休眠状態となったようだ。
その後、エドウィン・フィアーの来孫に当たる創業家の6代目ニコラス・ボウマン – スカルギルが2016年にブランドを復活。ブランドの遺産を現代へと受け継ぐ使命を担っている。
フィアーズの時計は、イギリス・ブリストルの本社に置かれた自社のデザイン・エンジニアリングチームによって設計され、世界有数の部品メーカーと連携しながらイギリス国内で製造されている。
各モデルはブランドの伝統と価値観を受け継ぎながら、控えめな上品さをまとっており、量より質を重視する姿勢のもと、年間製造本数は数百本に限定している点も特徴である。
Fears Watches (フィアーズ)
ブランズウィック 40.5 ジャンプアワー ”バーリーコーン プラム”
ブランズウィック 40.5 ジャンプアワー ”バーリーコーン プラム”は、フィアーズのアーカイブに眠る1924年製クッションケース紳士用時計から着想を得た、優雅かつ精巧な構造を持つモデルだ。
ケースは316Lステンレススチール製で、サイズは直径40.5mm。曲線を取り入れたクッションフォルムを際立たせるように、精緻なブラッシュ仕上げとポリッシュ仕上げが施されている。
文字盤の外周部分は自然から着想を得たバーリーコーン パターンの装飾を施して、芸術性と革新性の融合を表現。インナーダイヤルはマットなプラムカラーラッカーで仕上げており、質感とトーンを切り替えることで、大胆かつ洗練されたコントラストを生み出している。
12時位置の窓はジャンピングアワーとなっており、時間窓は精緻にブラッシュ加工され面取りされたプレートが文字盤の下部に組み込まれている。
分はジャンプアワー窓のすぐ下のディスク上に、フィアーズ独自の「エドウィン」書体が使用されている。フィアーズ特有の形状を持つ分針はデュアルフィニッシュ仕様で、片側は鏡面ポリッシュ、もう片側は分ディスクに合わせたフロスト仕上げである。リューズはポリッシュ仕上げのブランドロゴ入りオニオン型である。
ケースサイズ40.5mm、厚さ12.8mmの316Lステンレススチール製。風防はサファイアクリスタルを採用し、防水性能は100mである。ムーヴメントは、セリタ SW200をベースに クリストファー・ウォードが開発したジャンピングアワーモジュールを組み合わせた自動巻きキャリバーJJ01を搭載している。
オープン(スケルトン)またはクローズドの2種類のケースバックから選択可能。アルカンターラ製ハンドメイドベルト2本(プラム&ストームグレー)が付属する。販売価格はレザーベルトモデルが付加価値税別で3542英ポンド(約74万5000円)、スチールブレスレットモデルが付加価値税別で3708英ポンド(約78万円)となっている。
文◎William Hunnicutt
