
写真は国連のグテレス事務総長。米ニューヨークの国連本部で1月撮影。REUTERS/Eduardo Munoz/File Photo
[ワシントン/ジュネーブ 24日 ロイター] – 国連総会は24日、ロシアによるウクライナ全面侵攻開始から4年を迎えたことを受け緊急特別会合を開き、ウクライナへの支持を表明する決議案を賛成多数で可決した。
決議はウクライナの国境を確認するとともに、ロシアによる民間人や重要エネルギーインフラに対する攻撃に懸念を示すもので、法的拘束力は持たないものの政治的な重みを持つ。
採決は賛成107、反対12、棄権51。ロシア、ベラルーシ、スーダンなどが反対したほか、米国と中国は棄権した。
米国のブルース国連次席大使は棄権した理由について、即時停戦の呼びかけは歓迎するものの、決議には「永続的な平和への道を開く可能性のあるあらゆる外交手段の議論を支持するのではなく、進行中の交渉の妨げになるような文言が含まれている」と述べた。
国連のグテレス事務総長はその後、ウクライナに関する安全保障理事会会合への声明で、ウクライナ紛争は「われわれの集団的良心における汚点」のままだとし、即時停戦を改めて呼びかけた。
安保理会合では、中国によるロシア産原油輸入とロシアへの軍事用途物資の輸出がロシアの軍事作戦継続を助けていると米国が非難し、中国と応酬になった。
ブルース氏は「中国は依然としてロシアの軍事力の決定的な支援者だ」とし、「中国が真に平和を望むなら、軍民両用品の輸出を直ちに停止し、ロシア産原油の購入を停止すべきだ」と述べた。
中国の傅聡国連大使はこれに対し、米国が「分裂と対立を生じさせる」意図で中国について「あらゆる口実やうそ」をでっち上げていると反発。米国は「責任転嫁をやめ、世界中で紛争や戦争を生むのをやめるべきだ」と述べた。
ロシアのネベンジャ国連大使は、欧州がウクライナで「ネオナチのような残忍な政権」を権力の座に就けながら、他国にとって道徳基準の源であるかのようなふりをしていると主張。また、国連総会決議は「現実とは全く無関係」な「操作」だと非難した。
一方、ジュネーブではフランス、英国、カナダ、日本、ペルーなど数十カ国が国連人権理事会に合わせて会合を開き、ロシアの侵攻を非難した。
ノルウェーのアイデ外相は会合で「ロシアがウクライナでこれまでやってきたこと、そして現在やっていることはあらゆる原則に違反している」とし、「国連の理念の全てが侵害されている」と述べた。
ジュネーブで開かれた国連軍縮会議の会合では、ロシアのガティロフ駐ジュネーブ国際機関代表部大使の演説中に欧州などの外交官らが退席し、ウクライナ国旗を掲げて建物の前に集まった。米国は代表を派遣しなかったとみられる。
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