トッズ(TOD’S)の2026-27年秋冬コレクションが、2026年2月27日(金)、イタリア・ミラノで発表された。
イタリアの手仕事を称えるコレクション
「イタリアン シグネチャー」と題した今季は、改めてイタリアの伝統的な職人技、そしてブランドに息づく卓越したクラフツマンシップを称えるシーズンとなった。会場のエントランスでは、様々な工芸の巨匠たちがメイド・イン・イタリーの素晴らしさを定義する手仕事を実演。金細工やカメオ彫刻、刺繍、珊瑚細工など、息を吞むほどに美しいサヴォアフェールの数々を、ショー開始前から目にすることができた。
コレクションで提案されるのは、職人技のノウハウと最高品質のイタリアンレザーが織りなす、静謐で洗練されたワードローブ。前シーズンからの流れを継承しつつ、素材や構築への探求をさらに深めている。
ボリュームとフットが交差するシルエット
ゆったりと包み込むボリュームと、タイトなフィットが巧みに交差するシルエットが印象的だ。たとえばアイコンのトレンチコートや、スポーティなアノラック風のレザーポンチョは、1枚でばさっと羽織れるオーバーサイズに。ケープを重ねたようなダブルフェイスのウールコートもまた、分量感のある仕立てで、穏やかなフォルムを描き出す。
その一方で、テーラリングはベルトマークで彫刻的なシルエットを強調。構築的なショルダー、流麗にシェイプさせたウエスト、すっと直線を描いて伸びる裾と、いわばアワーグラス型のラインを力強くエレガントに打ち出した。
しなやかなレザーを多彩なアイテムで表現
トッズのクラフツマンシップを体現するレザーは、今季もコレクションの核を成す存在だ。アウターからドレス、パンツ、さらには襟やパッチといった細部に至るまで、素材の可能性を広げるように展開される。なかでも目を引いたのが、グラフィカルなパッチワークを施したスカーフ風のドレスやスカート。パネルを身体に巻き付けるような構築は、しなやかさと上質さを兼ね備えたレザーだからこそ実現する。
加えて、カシミヤやスエード、シアリングなどのプレミアム素材を随所に使用。カラーパレットは秋冬らしいダークトーンを基軸にしつつ、ニュートラルカラーを散りばめて、都会的な佇まいを強調した。
個性を放つフットウェア、メタル文字が並ぶベルトも
フットウェアはシグネチャーのローファーが新たなラウンドトゥで登場したほか、ローファーとブーツが一体となった個性的なロングブーツ、馬具の世界を思わせるスタッズ付きのアンクルブーツなどもラインナップ。ブランドを象徴するドライビングシューズ「ゴンミーノ」の特徴的な凹凸はメタルディテールで復権し、シューズからバッグに至るまでアクセサリー全体に新たな息吹をもたらしている。
コートやジャケットを締める細いベルトは、メタルの文字が並んだプレイフルなデザインが魅力。文字は自分好みにカスタマイズできるので、イニシャルを選んで組み合わせることも可能だ。






