高知県内の優れた地場産品や地域振興に貢献する取り組みを表彰する県地場産業大賞。40回目の2025年度は18件が受賞しました。

2月13日に行われた高知県地場産業大賞の表彰式。2025年度は40周年特別功労賞や次世代賞を含めて18件が受賞しました。34件の応募の中から大賞に輝いたのは、県農商工連携協議会「とさのぽん酢プロジェクト」。座長の竹中義博さんに表彰状とトロフィーが贈られました。

どんな取り組みなのか、活動拠点の高知市のとさのさとアグリコレットへやってきました。喜びの余韻に浸る竹中座長にお話を聞きました。

アグリコレットの売り場中央にずらりと並んだぽん酢。県内の38社でつくられた高知生まれのぽん酢67種類です。こういった売り場づくりやイベントの開催などを通して、2023年から高知の文化的調味料としての認知向上を図ってきました。

更に、これだけある中から好みのポン酢を見つける手がかりにと、味や香りを見える化したのが「とさのぽん酢テイストマップ」。成分分析などを元に好みのぽん酢を探すことができます。

とはいえ、本当に味の違いがわかるのか3つの組み合わせで食べ比べてみました。

まずはサラダにぽんかんポン酢。続いてカツオのたたきに文旦ぽん酢。焼いた鶏肉には直七ぽん酢です。高知の豊かな酢みかん文化を感じることができました。

つづいて、奨励賞に輝いた高知市の「アメニティコーポレーション」です。

受賞した製品は美丈夫発酵化粧品CEL-24シリーズ。美丈夫といえば、田野町の酒蔵、濵川商店のおなじみの地酒銘柄です。

杜氏の手がスベスベなことに注目し、酒蔵が化粧品を作ることは全国的にもありますが、高知独自の酵母CEL-24を使った美丈夫純米吟醸、さらには酒粕や発酵液を有効活用して、室戸の海洋深層水などを組み合わせたことが、地域資源を生かしたサステナブルなものづくりと評価されました。

地場産業を基盤としたストーリー性や酒蔵とのタイアップを生かした戦略性が高く評価されたこの化粧品シリーズは、県内の量販店やアメニティコーポレーションのホームページで販売しています。

最後にご紹介するのは、地場産業賞のものづくりです。その名も「四万十のり入りつまみのり」。

四万十市の加用物産は創業明治40年。110年余りにわたって四万十川の恵みと共に生きてきました。しかしこの数年、気候変動や環境の変化で、従来行っていた四万十川での青のりの天然採取が難しくなりました。

そこで高知大学の陸上養殖技術を活用し、2024年から安定生産できる体制を構築しました。こうして年間2トンのアオノリを生産できるようになり、地域資源復活のストーリー性と持続可能な産業の確立が評価され受賞となりました。

時代の変化を乗り越え新たなアイデアで生み出される様々な商品や取り組み。40回目の地場業大賞も、地域の誇りとなり未来につないでいきたい地場産業がうまれていました。