はじめよう、Nutanix 8

皆様、こんにちは。
ダイワボウ情報システム Nutanix 担当の隠村です。

前回 の記事では、Nutanix Move の概要と、移行作業全体の流れについてご紹介しました。
Nutanix Move では、Move 仮想アプライアンス(以下、Move VM)を使用して仮想マシンの移行を行います。
移行作業は、以下の流れで進めます。

Move VM の展開
移行元・移行先環境の登録マイグレーションプランの作成マイグレーションプランの実行およびカットオーバー

本記事では、上記のうち 最初のステップとなる「Move VM の展開」 について解説します。

 Nutanix Move を利用するためには、事前に Move VM を仮想基盤上へ展開する必要があります。今回は、Nutanix Move 6.0 を使用した展開手順を紹介します。

 今回は、vCenter/ESXi 8.0 Update 2 上で稼働しているWindows Server 2022 の仮想マシンを、Nutanix AHV 10.0.1.1 環境へ移行します。

 各ネットワーク情報は下記図の通りです。
 Move VM は、移行先となる Nutanix AHV 環境上に展開します。また、Move VM は以下のコンポーネントと通信できる必要があります。

移行元環境(vCenter/ESXi)
移行対象の仮想マシン移行先環境(Nutanix AHV)

 これらと L2 またはルーティングで疎通可能なネットワーク構成である必要があります。今回は、異なるネットワークに配置した構成で移行を実施しました。

※ Move のバージョンによって、サポートされる vCenter/ESXi および AOS のバージョンは異なります。事前に必ずリリースノートで互換性をご確認ください。
https://portal.nutanix.com/page/documents/list?type=software&filterKey=software&filterVal=Move

Move イメージのダウンロード

 Move VM を展開するために、Nutanix Support & Insights から Move のイメージをダウンロードします。

 今回は Nutanix AHV 環境へ展開するため、「Move QCOW2 file for AHV」を使用します。

Move イメージの登録

 ダウンロードした Move 6.0 のイメージを Prism に登録します。

 Prism にログイン後、以下の順に操作します。
 [設定]→[イメージ設定]→[+ イメージをアップロード]

 続いて、以下の項目を入力します。

Name:任意の名前
Image Type:DISKStorage Container:保存先となる任意のコンテナを選択Upload a file:ダウンロードしたMoveのQCOW2イメージを選択

入力内容を確認し、[保存] をクリックします。

 登録後、Image Configuration 画面に表示されていれば登録は完了です。

 続いて、Prism 上から Move VM を作成します。

 [仮想マシン]→[+ 仮想マシンの作成]をクリックし、「VM の作成」画面を開きます。

 ここでは、Move を動作させるために必要な 最小構成 を設定します。

名前:任意のVM名
タイムゾーン:UTC

 Move-VMの最小構成は以下の通りです。

各コアのvCPU数:2
コア数:2メモリ:8GB

 ここでは、Move-VMの最小構成要件を満たすようにリソースを設定します。

 Move の QCOW2 イメージは Legacy BIOS のみ対応となるため、[Legacy BIOS] を選択します。

 既存の CD ROM を削除し、[イメージサービスからクローン]を選択して Move イメージを追加します。

 ※ ディスクサイズが 50 GB であることを確認してください

5|ネットワーク設定

 Move VM は、移行元・移行先の両環境と通信を行う必要があります。そのため、両環境へ到達可能なネットワークを選択してください。

 DHCPを有効にしていない場合は、後述のCLI設定で静的IPを設定します。

 設定内容を確認し、[保存]をクリックしてVMを作成します。

 仮想マシンの一覧に作成したMove-VMが表示されればMove-VMの展開は完了です。

 Move VM を起動し、コンソールにログインします。

ログインユーザー名:admin
パスワード:nutanix/4u

 ログイン後、IPアドレスを設定するか確認されるので、y(yes)を入力します。

 以下の順に入力します。

IPアドレス
サブネットマスクゲートウェイDNSサーバー

Webコンソールへのアクセスと初期設定

 Move-VMを起動後、Web ブラウザから、以下の URL にアクセスします。
 https://

 Nutanix エンド ユーザー ライセンス契約 (EULA) を読み、[ 利用規約を読んで同意します] にチェックを入れ、[Continue] をクリックします。

 「Nutanix カスタマー エクスペリエンス プログラム」への参加確認画面が表示されます。ここでは [OK] をクリックします。


※ ログイン後に設定変更可

 続いて、Webコンソールのパスワードを設定します。

 ※ ユーザー名は「nutanix」で固定されており、変更はできません。

 設定したパスワードを入力し、[Log In] をクリックします。

 この画面が表示されれば、ログイン完了です。

 今回は、Nutanix Move を利用するために必要な、Move VM の仮想基盤上への展開方法をお伝えしました。
 次回以降の記事でも、マイグレーションプラン作成時のポイントや移行時の注意事項について具体的に解説する予定です。

 最後までご覧いただきありがとうございました。