ブラジル
Image courtesy of Triptyque
サンパウロの中心地に、まるで長方形のプランターを積み上げたようなビルが完成した。格子状の各筒の中に建物が収まっているような外観が印象的。直線的で無機質なデザイン、一面に散りばめられたグリーンが“ちょっとワクワクするディストピア感”を醸し出している。
都市と自然を融合
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文化施設や金融機関が立ち並ぶパウリスタ通りに、複合ビル「Inspira SP」が建設された。オフィス、商業施設、ホテルなどが含まれる。
手がけたのは、サンパウロとパリを拠点とする建築設計事務所「Triptyque Architecture」。都市やモダン建築と自然を融合させるトロピカル・モダニズムを得意としており、コンクリートと垂直庭園(バーティカルガーデン)を組み合わせた建築が代表的。クリチバの「Age 360」やパリの「Villa M」もInspira SPと類似している。
「格子」には利点が
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Inspira SPは「文化や経済の活気に彩られたサンパウロ、その確立された都市環境に対する現代的な回答」だとTriptyque Architectureは述べている。
荷重支持を周辺部の“グリッド”に置くことで、内部空間の自由度を高めている。各会が「各柔軟に再計画可能」なうえ、外壁部が完全には露出していないため、経年に伴うダメージも軽減され、環境変化への適応性も比較的高い。
「単なる建物を超え、緑のインフラとなる」
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コンクリートのグリッドにはプランターがずらりと組み込まれており、植物はビルにただ添えられるのではなく「定着」する。ビルの正面エントランスにも、大きな植栽スペースを備えた広場が設けられている。豊かな植物が「変容し続ける動的な次元を建物にもたらす」という。
緑豊かなビルが人気
近年サンパウロには、モダン建築にふんだんに植物を組み合わせた特徴的なビルが続々建設されている。2024年にはフランスの建築家ジャン・ヌーヴェルが設計した「Mata Atlantica Tower」(別名垂直庭園タワー)が、昨年にはブラジルの建築家レオナルド・ザナッタによる「Tess Pavilion」がお披露目された。
どちらもInspira SP同様、都市と自然の融合や建築のサステナビリティを前面に打ち出している。

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東京在住。大学院で翻訳論を研究後、メディア会社に勤務。フリーランス活動で複数の媒体に寄稿中。海外ニュース&エンタメ、カルチャー記事など広く担当。好きなものは旅、猫、夜。
東京在住。大学院で翻訳論を研究後、メディア会社に勤務。フリーランス活動で複数の媒体に寄稿中。海外ニュース&エンタメ、カルチャー記事など広く担当。好きなものは旅、猫、夜。
