キーウ(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は23日、CNNの取材に答え、米国のトランプ大統領に対し、「われわれの側にいてほしい」と訴えた。
ロシアによる全面侵攻から4年となる節目を控え、ゼレンスキー氏は首都キーウの大統領府で取材に応じ、米国はあまりに大きく重要な存在であり、この紛争から手を引くことはできないと語った。そして24日に予定されているトランプ氏の一般教書演説では、ロシアのプーチン大統領と戦うウクライナへの支援を期待していると述べた。
ゼレンスキー氏は「米国は民主主義国家とともにあるべきだ。その国は1人の人物と戦っている。なぜなら、この人物こそが戦争そのものだからだ。プーチンは戦争そのものだ。すべては彼自身のためであり、1人の人間のためだ。彼の国全体が監獄にとらわれている」と語った。
ゼレンスキー氏は「もし本当にプーチンを止めたいなら、米国は非常に強い」とも述べた。トランプ氏がプーチン氏に十分な圧力をかけていると思うかと問われると、「いいえ」と答えた。
幅広いテーマに及び、時に感情をあらわにしたインタビューで、ゼレンスキー氏は、ウクライナ国民が戦争で疲弊していることを認めた。しかし、プーチン氏の要求に屈することは選択肢にないと強調した。
「彼が望むものをすべて与えるわけにはいかない。彼はわれわれを占領したいからだ。もしすべてを与えれば、われわれはすべてを失うことになる。われわれ全員、逃げるか、ロシア人になるかの選択を迫られるだろう」

ウクライナのゼレンスキー大統領=20日、ウクライナ首都キーウ/Henry Nicholls/AFP/Getty Images/File
戦争が5年目に入る中、ウクライナとロシア、米国の3カ国による和平協議は、いまだ突破口を開けていない。
ゼレンスキー氏は、安全の保証、特に将来ロシアが再び侵攻した場合に支援国がどう対応するのかという点が依然として難題だと述べた。
ゼレンスキー氏は、ロシアは再び戦争を始めないと繰り返し言われているとしたうえで、「それは私への答えにはならない。申し訳ないが」と言い添えた。
ゼレンスキー氏は、現在提示されている保証には「良い点もあるのは事実だ」としつつ、「だが私は非常に具体的な答えがほしい。もしプーチンが再び現れた場合、パートナー国は何をする用意があるのか。ウクライナ国民が聞きたいのはそこだ」と述べた。
和平に向けた一連の手順についても見解の違いがあるという。トランプ氏は、ゼレンスキー氏が、ロシアとの和平合意とウクライナに安全の保証を与える欧米との協定について、一度に署名することを望んでいる。理想的には、戦争の終結を記念する盛大な式典でだ。
ゼレンスキー氏は、安全の保証はまず米議会での承認と批准が必要だと主張する。そうなれば、将来も支援国を頼りにできるという自信を国民に与えられるからだという。ゼレンスキー氏は、過去に何度も失望させられてきたとも指摘した。
