ネイバー提供(c)news1

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【02月21日 KOREA WAVE】韓国IT大手のネイバー(NAVER)が、配送網と人工知能(AI)サービスの強化を武器に、EC(電子商取引)市場で首位を走るクーパン(Coupang)の追撃に乗り出した。生鮮食品の当日配送を新たに開始したほか、今月末にはショッピング向けAIエージェントを公開する予定だ。

ネイバーとEC企業のカーリー(Kurly)が展開する生鮮食品サービス「カーリーNマート」は、2月9日に「当日配送(深夜到着)」を導入した。前日午後11時から当日午後3時までの注文分を、同日深夜0時前までに届ける仕組みだ。ネイバープラスストア内の同サービスとカーリーの双方に適用される。

まずはソウル・京畿道など首都圏で実施し、今後対象地域を拡大する。

これまでの「ネイバー配送(N配送)」は、午前11時までの注文で当日中に届ける「本日配送」、夜間注文で翌朝に届く「早朝配送」、翌日配送、日曜配送、設置商品向け希望日配送などを提供してきた。今回の導入で、午後3時までの注文でも同日中の受け取りが可能となり、利便性が一段と高まる。

アプリ分析サービスのワイズアプリ・リテール・グッズによると、2026年1月のクーパンの月間アクティブユーザー数(MAU)は3318万人で、前月より110万人(3.2%)減少した。背景には昨年12月に発覚した大規模な個人情報流出事故の影響があるとみられる。一方、ネイバープラスストアは710万人と前月比で約10%増加。依然として首位はクーパンだが、差は徐々に縮まっている。

ネイバーは2月の旧正月連休中も配送プロモーションを実施し、安定した物流体制と割引特典を打ち出して利用者の囲い込みを図った。

ネイバーは今年、AIと物流の両面強化でEC分野の存在感を高める構えだ。上半期投入を公言していた「ショッピングAIエージェント」は2月末、一般公開する。現在は社内でクローズドベータテストを実施中で、利用者の閲覧・検索データをもとに目的や嗜好に合った商品をパーソナライズ推薦する。

配送カバー率も拡大する。ネイバーのチェ・スヨン代表は2月6日の決算説明会(カンファレンスコール)で、ネイバー配送のカバー率を今年25%、来年35%超、3年以内に50%以上へ引き上げると明らかにした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News