石川県白山市に伝わる国の重要無形民俗文化財の人形浄瑠璃。
高齢化や後継者不足の現状に新たな若き担い手が奮闘していました。
【写真を見る】国の重要無形民俗文化財「深瀬でくまわし」 350年の歴史刻む人形浄瑠璃が高齢化や後継者不足で存続危機に 次世代への継承に奮闘する住民は 石川・白山市
約350年の歴史を持つ人形浄瑠璃「深瀬でくまわし」。
石川県白山市の東二口地区に伝わる「でくの舞」と合わせて、1977年に「尾口のでくまわし」として国の重要無形民俗文化財に登録され、2026年で50年を迎えました。
手取川ダム建設のために集落がなくなった旧尾口村の深瀬地区で受け継がれてきた「深瀬でくまわし」は、人形自体に動く部分がなく、一本の棒で人形全体を動かすのが特徴です。
深瀬でくまわし保存会・坂井三千雄さん「他の人形浄瑠璃はみんな手とか足とか顔も動くので。私らはほんとのでくのぼう一本でやってるのでそれでどうやって表現するかなんです」
人形が動かない分、それを動かす「まわし手」が体全身を使って表現します。
参加者「さっきまで寒かったけど一回やったらもう汗かいて。(人形が)重いというか体全身腕も足も使うから軽いジョギングをやっているような感じになる」
■保存会員の平均年齢は72.6歳 高齢化と後継者不足の中 若い担い手も
深瀬でくまわし保存会の平均年齢は72.6歳。
50年前、約50人いたメンバーも現在は10人ほどと高齢化と後継者不足に直面しています。受け継がれている17の演目のうち今のメンバーで全編を回せるのは6演目だけです。
深瀬でくまわし保存会・坂井三千雄さん「全段まわすにはどうしても20人以上いるものでそれで今現在10人あたりになってしまったので回せる演目が限られてしまっている」「とにかく守っていくためにどうしたら守っていけるか。そしてみんなに声をかけてどうしたら人を入れていけるか一生懸命そればかり考えてる感じです」
ポスターに会員募集のメッセージを加えるなど後継者を募る保存会に2025年4月、新しいメンバーとして金沢市に住む23歳の女性が加わりました。
23歳女性「元々伝統文化だったり伝統芸能に興味があってたまたま2025年の定期公演も見に行く機会があった。泣きだったり怒りだったりそういった細かい感情を人の手でこんな素朴な人形で表現しているところがすごく面白い」
