道路の混雑度が全国ワースト1位の鹿児島市。渋滞の解消に向けて国土交通省や県、大学の有識者などが意見を交わす協議会が開かれました。市が新年度に社会実験を行う予定の通勤時間帯の時差出勤も対策として示されました。

 市街地の道路の混雑度が、全国ワースト1位の鹿児島市。県内の主要な渋滞箇所123か所のうち、約9割の106か所が鹿児島市に集中しています。

 鹿児島市は渋滞を解消するために国土交通省や県、大学の有識者などと3回目の協議会を開きました。前回の協議会では渋滞による経済損失が約410億円に上る試算が示されていて、ハード・ソフトの両面から取り組む案が示されましたが、委員からは。

(鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭)
「ハード自体を抜本的に対策しない限りはソフトは所詮おまけという認識は持っているか。ハードをすることで(渋滞が)半減するのに、それに関しての対策は何も書いていない」

 厳しい意見が出ました。

 一方、鹿児島市は新年度、ソフト面の対策に向け通勤時間帯の時差出勤への協力を企業などに呼びかけ緩和ができるかの検証を行う予定です。

 県によりますと通勤時間を午前7時半から1時間早くすると各方面から天文館までにかかる時間は短縮されるということです。坂之上地区からは24分早く、吉野地区からは16分早くなるなど約半分の時間で通勤できる場合もあるということです。

 鹿児島市は時差出勤の検証の結果をもとに今後の対策に生かしたいとしています。

(鹿児島市渋滞対策基本計画策定協議会・木方十根会長)
「(渋滞は)市民、県民の皆さんの関心が高い非常に重要な課題。きょうのように議論を交わして、よりよい案にしていくことを目指したい」

 鹿児島市は市民からの意見を集めるなどして渋滞の解消に向けた計画案を7月をめどにつくる予定です。