空気が乾燥して火災の発生が多くなるこの季節。屋外での火の取り扱いに十分に注意する必要があります。
林野火災を防ぐために今年、2026年から運用が始まった『林野火災警報』について取材しました。

2025年2月。岩手県大船渡市で発生した大規模な林野火災。発生から40日間、木々や建物を次々に焼き、延焼範囲は平成以降国内最大規模となる約3370ヘクタールに達し、226棟の建物に被害がありました。
また3月には愛媛県今治市などで山火事が発生。火は強い風にあおられて燃え広がり、山林など約481ヘクタールを焼失しました。

各地で相次いだ大規模な林野火災を受けて、消防庁が今年から新たに創設したものがあります。
『林野火災注意報』、『林野火災警報』です。
これは市町村の火災予防条例で規定され、市町村長が林野火災の危険性に応じて発表するもので、県内全ての市町村を含め全国の多くの自治体で運用が始まりました。

林野火災注意報や警報が発表されると「山林、原野などにおいて火入れをしないこと」、「屋外で火遊び又はたき火をしないこと」など火の使用が制限されます。注意報は努力義務ですが、林野火災警報が発表されているときに火の使用制限に違反すると、30万円以下の罰金または拘留と消防法で定められています。

警報や注意報の発表は各自治体で判断基準が設けられています。

■高知市消防局 西村隆広さん
「注意報は雨が降っていなくて乾燥している。警報はさらに強風が吹いている時が警報に代わる」

例えば高知市では前日までの3日間の降水量が1mm以下で30日間の合計降雨量が30mm以下の場合、または前日までの3日間の降水量が1mm以下で乾燥注意報が発表されている場合に林野火災注意報が発表されます。

これに強風注意報や湿度60パーセント以下などの条件が加わると林野火災警報が発表されます。

高知県内も2025年11月から降水量の少ない状態が続いていて、気象台によりますと、2025年11月11日から2026月16日までに高知市で降った雨は、平年の11パーセントの29mmとなっています。

高知市では運用開始の1月1日から昨日までの48日間で林野火災注意報が39日も発表されています。
1月30日、土佐市で林野火災が発生。この日も土佐市には林野火災注意報が発表されていました。

林野火災の消火活動には、主に消防車による地上での放水やヘリによる上空からの放水が行われます。しかし、地形や状況によっては消防士が機材を背負って山に分け入り消火活動にあたることもあります。

リュックサック型のタンクに水を入れ消火活動をおこなうジェットシューター。重いジェットシューターを背負い、足場の不安定な山のなかで放水をするのは至難の業です。

枯れ草の処理などで屋外で火の取り扱いが増えるこの季節。高知市消防局では、細心の注意を払うよう呼びかけています。

「林野火災注意報・警報」の発表状況は各市町村の公式ホームページなどで確認ができます。