日本規格協会(JSA)は、電気機械器具の防水・防塵性能を表す「IPコード」における、水の浸入に対する保護等級で、従来の「8」を超える「9」を導入した。


日本産業規格「JIS C 60529:2026」で定められる、新設された等級「9」は、「高圧・高温水噴流」に対する保護を規定したもの。高温の水を高圧で吹き付けられても有害な影響を受けないことを示す。これにより、より過酷な環境下での防水性能を、JIS規格として正式に評価・表示できるようになった。


これまでスマートフォンや家電製品などの防水等級は、水没に対する保護を示す「8」が最高水準とされてきた。しかし、近年の製品用途の拡大に伴い医療機器など、より過酷な環境に耐えうる性能評価が求められ、23年ぶりの規格刷新に至った。対応する国際規格「IEC 60529」は、2013年に同様の改訂がなされている。
等級9の導入にあわせ、詳細な試験装置や試験条件、方法も新たに規定された。これにより、生産者と試験機関の間で高い再現性が確保される。規格番号は、国際規格(IEC 60529)と同じ「JIS C 60529」に変更された。あわせて、油に対する保護等級など、日本独自の基準を廃し、国際ルールと統一することで、日本企業の海外進出の促進や国際貿易の円滑化を図る。
