最多 22億9千万円 警官や金融機関かたる、和歌山県内で急増、昨年の犯罪情勢

最多 22億9千万円 警官や金融機関かたる、和歌山県内で急増、昨年の犯罪情勢

 2025年中の和歌山県内の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害総額が約22億9千万円(認知322件)に上り、前年度の約16億3千万円(同256件)を大きく上回って過去最多となったことが県警のまとめで分かった。警察官をかたる詐欺が急増しており、注意を呼びかけている。

 県警生活安全企画課によると、特殊詐欺の被害額は約11億2千万円、認知件数は190件(前年136件)と多発した。このうち、オレオレ詐欺は前年より約5億7千万円増の約8億5千万円と過去最多の被害額となり、認知件数は89件(同26件)だった。

 SNS型投資詐欺の被害額は約8億2千万円で認知件数は83件。SNS型ロマンス詐欺は約3億5千万円で49件。いずれも50代と60代の被害が目立った。

 警察官や金融機関などの職員をかたる詐欺が発生している。お金が増えるなどのうそを信じ込ませて、周囲に相談しないような状況をつくり、金をだまし取るという。特殊詐欺とSNS型詐欺の警察署別の認知件数は、田辺署が13件、白浜署が17件、新宮署が6件だった。

 一方、金融機関やコンビニエンスストアでの声かけなど、水際で詐欺を防いだケースは125件あった。県警の詐欺被害防止専用の無料相談電話は355件だった。

 県警は「警察官がお金を振り込ませたり、お金を回収したりすることは絶対にない」としている。「必ずもうかる」「副業を紹介します」といった内容の電話やメール、SNSについても、詐欺を疑って、特殊詐欺被害防止専用電話(0120・508・878)に確認するよう呼びかけている。

 「+」から始まる国際電話を利用した詐欺も増えている。固定電話で海外との電話が不要な人に発着信を無償で休止することができる。国際電話不取扱受付センター(0120・210・364)で受け付けている。

■刑法犯は前年比減

 犯罪情勢統計では、2025年の刑法犯認知件数は3946件で前年度比116件減となった。

 田辺署では、刑法犯認知件数は196件(前年比3件減)、白浜署では142件(47件減)、新宮署では176件(増減なし)あり、街頭犯罪では田辺署と白浜署は万引が最も多く、新宮署では暴行が最も多かった。