県スポーツ少年団駅伝交流大会 女子 三重町陸上クラブが圧巻の優勝 【大分県】

第34回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会
2月11日 クラサスドーム大分周辺コース
女子 7区間 各区間1.4km(1区のみ1.5km)
1位 三重町陸上クラブ 37分28秒

 6年ぶりの歓喜は、確かな強さとともに訪れた。第34回大分県スポーツ少年団駅伝交流大会。クラサスドーム大分周辺を舞台に行われた女子7区間のレースで、三重町陸上クラブが37分28秒で頂点に立った。前回、前々回と準優勝に終わり、あと一歩届かなかった壁を、今年ついに打ち破った。

6年ぶりの優勝となった三重町陸上クラブ

 勝負を動かしたのは2区だった。2番手でタスキを受けた阿南あやの(5年)が、区間賞の快走で一気にトップへ躍り出る。集団を抜け出したその背中は、迷いなく前だけを見据えていた。ここから三重町は一度も首位を譲らない。3区以降も安定したラップを刻み、後続との差をじわりと広げた。

 麻生和幸監督が「ここまで差が出るとは思わなかった」と振り返る。接戦を想定していたが、前半区間の踏ん張りが流れを決定づけたという。チームに絶対的なエースはいない。しかし「みんなが同じレベルで走れる」のが強みである。キャプテン以外は5年生以下という若い編成。それでも走力の底上げが、盤石のレース運びを可能にした。

力走したキャプテンの阿南いちか

 背景には明確な育成哲学がある。週4日、1時間。走行距離は最大でも2キロ程度に抑え、集中力が切れない範囲で質を追う。夏場は短距離中心でフォームを磨き、10月以降に長距離へ移行する。1人あたり約1400メートルという大会の特性を踏まえ、「きれいなフォームでしっかり走る」ことを土台に積み上げてきた。10年以上続けてきたメソッドが、今年結実した。

 6年生でただ一人出走したキャプテンの阿南いちかは、責任を胸に刻んでいた。自身の走りには悔しさも残るが、「先輩としていいタイムで渡す」ことに全力を注いだ。仲の良さと一体感は、このチームの原動力である。

 1区を担った有田真悠(5年)は、区間2位ながら役割を果たした。流れを崩さず次へつなぐ冷静さが、後続の爆発を呼び込んだ。「来年も優勝したい」。その言葉は、すでに連覇への宣言だった。

(柚野真也)