英国人俳優がキャストの多数を占める本作で脇を固めるのは、大物スターと実力派コメディ俳優たちだ。サリー・ホーキンスはウォンカの母親、オリヴィア・コールマンは冷酷なミセス・スクラビット、ローワン・アトキンソンは牧師、そしてヒュー・グラントは高慢なウンパルンパを演じる。さらにマット・ルーカス、マシュー・ベイントン、パターソン・ジョセフが、それぞれプロドノーズ役、フィクルグルーバー役、スラグワースとして役、ダール作品らしいヴィランぶりを存分に披露。また、ウォンカの魔法を信じる相棒のヌードル役として、ケイラ・レーンも加わる。
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を彩るのは、1930年代のロンドンをベースにした幻想的な街並みだ。そのほとんどは、英国ハートフォードシャー州リーブスデンにあるワーナー・ブラザース・スタジオの撮影セットに制作されたが、バースやオックスフォード、ロンドンなど、イギリス各地の実在の場所も登場する。

バースで撮影中のティモシー・シャラメ。
Photo: Neil Mockford/GC Imagesバース
当時の英国らしさを表現するため、制作陣はNetflixドラマ『ブリジャートン家』の撮影地でもあるバースへ向かった。街の中心部にそびえる壮麗なゴシック建築、バース大聖堂の柱廊やパレード・ガーデンズ、オレンジ・グローブでの撮影は、多くのロケ地と同様に人工雪が敷かれた。エイボン川に架かるプルトニー橋は、『レ・ミゼラブル』(2012)でも使われているが、本作ではさらに雰囲気を出すために霧が加えられた。

撮影前に人工雪を降らせて、幻想的な冬景色を作り出した。
Photo: Neil Mockford/GC Imagesオックスフォード
壮大な建造物を渇望していた制作陣は、『ハリー・ポッター』シリーズのロケ地としても知られるオックスフォードにも足を運んだ。再び人工雪で一帯を覆い、ボドリアン図書館やシェルドニアン・シアター、ラドクリフ・カメラ、さらにハートフォード・カレッジで撮影が行われた。
