
30-DELUX OSAKA 『贋作 義経千本桜』開幕
30-DELUX OSAKA『贋作 義経千本桜』が、2 月 13 日より IMP ホールで幕を開けた。『贋作 義経千本桜』は、長年にわたり 30-DELUX が上演してきた“義経シリーズ”のひとつで、作・演出の斎藤美七海を迎え、昨年12月に名古屋で上演した。「模倣にとどまるのではなく現代的な視点を持った新たな『義経千本桜』を創りたい」という30-DELUX 製作総指揮・清水順二の思いに応え、再解釈・再構成を施した大作だ。
30-DELUX OSAKA にとっては、初の「和物」かつ「歌舞伎原作」への挑戦となる。30-DELUX OSAKA と劇団Fierce のメンバーと、関西を中心に活動する実力派のベテラン勢が合流し、過去最多のキャストが壮大な人間ドラマを描いた。
物語へ観客を誘うのは、語り部役の枝尚人。芝居、ダンス、殺陣、歌を織り込んだエンターテインメントの入り口に立ち、作品の解像度を引き上げていく。

開幕は牛若丸(のちの義経)と武蔵坊弁慶が出会う五条橋の場面から。村瀬文宣が牛若丸をフレッシュに演じ、弁慶役の IMO*T は軽やかで、新しいタイプの弁慶像を見せた。オープニングではメインキャストが勢ぞろいし、流麗な殺陣で豪華絢爛な世界観を描いていく。そんな中、藤原朝方を演じた Daniel Tomio Coelho は妖艶な舞でミステリアスな雰囲気をまとい、川連法眼役の清水順二がどっしりと構えている。清水は 30-DELUX OSAKA 初登場だけに、これまでとはまた異なる重みで惹きつけた。

一ノ谷の戦い、屋島、壇ノ浦と、源平合戦の有名な場面をダイジェストで畳みかけ、義経の快進撃をスピーディーに見せていく。強い光で照らせば照らすほど、義経の心に宿る孤独の影は濃さを増し、やがて闇となり内側から飲み込んでいく。


そんな義経を愛するのは佐月愛果が演じる静御前だ。佐月は目に力をたぎらせ、義経をまっすぐに見つめる。その純粋な強さは、観る者にも安心感を与えていた。静と共に吉野まで義経を追いかける佐藤忠信を演じるのは亀田結心。名古屋公演からの続投で、2 度目となる今回も、殺陣にダンスにと大活躍。村瀬や IMO*T に勝るとも劣らぬ華をまとい、堂々たる姿を見せた。


歌舞伎では「下市村・鮓屋の段」で知られる場面では、いがみの権太を熱演した山田拓海と弥左衛門を演じた田中精が悲しい親子関係を描き、涙を誘う。また、吉野山・川連法眼館では、歌舞伎のような口調と重厚感が前面に出て空気が一変、さらなる濃度を増す。また、忠信の本性をめぐる激白から、狐忠信の早着替え、そして妖術の見せ場へとつながり、ダンサブルな躍動で観客の視線を集めた。


終幕では、桜の花びらが舞い散る中で交わされる言葉が、戦の果てに残る“生”を照らし出す。古典の大作の『義経千本桜』を約 2 時間半に凝縮しつつ、源氏と平家を中心とした重厚なドラマはそのままに、より分かりやすく提示。緊迫の殺陣、歌と踊りが一体となった和物エンターテイメントの『贋作 義経千本桜』で、30-DELUX OSAKA 第2章の始まりを告げた。
あらすじ
五条大橋で運命的に出会った源義経と武蔵坊弁慶は、破竹の勢いで手柄を挙げ、屋島・壇ノ浦で平家討伐を果たす。
しかし、兄頼朝の裏切りと朝廷の策略により、追われる身となってしまう。
更には、死んだはずの平家の武将・平知盛、維盛、教経が生きていた…。
弁慶、静御前、佐藤忠信らは、義経を慕いつき従うが、迷いを抱えた義経は彼らを拒み去っていく。
後世に語り継がれる様々な義経の物語…
何が真で何が贋か…
戦乱の時代に翻弄された人々の義と葛藤を描く。
江戸の時代から愛され続けた義経千本桜の新解釈!
果たして、贋作に生きる義経の運命は…?
概要
30-DELUX OSAKA 『贋作 義経千本桜』
日程・会場:2026年2月13日(金)〜15日(日) 松下 IMP ホール
脚色・演出:斎藤美七海
出演
村瀬文宣
IMO*T(劇団 Fierce)
佐月愛果
亀田結心(劇団 Fierce)
堀くるみ
枝 尚紀
Daniel Tomio Coelho(劇団 Fierce)
尾形大吾
上枝恵美加
西田キール
岡竣太(Team Jackal Feast)
山田拓海
守上慶人(PADMA)
赤堀光希
萬浪珠奈
山本和輝
河野武蔵
澤村恭輔
御竹龍雪(劇団辰月)
北本拓実
船橋輝人(劇団辰月)
田中精
フランキー仲村(激富)
清水順二
公演に対する問合せ:株式会社ジェイズプロデュース E-mail:info@30-delux.net
チケットに関する問い合わせ:株式会社 style office E-mail:stage.contact55@gmail.com
公式サイト URL:https://30-delux.net/osaka
