百年構想リーグの初勝利を目指して挑む第2節・アビスパ福岡戦。開幕戦では不完全燃焼に終わった攻撃を改善し、ゴールと勝利を掴みたい
特別なシーズンの幕開けとなったガンバ大阪との明治安田J1百年構想リーグの開幕戦から中7日。セレッソ大阪は今シーズン初勝利を目指し、敵地でのアビスパ福岡との明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド第2節に挑む。
昨シーズンに続き大阪ダービーでの開幕となった前節は、90分をスコアレスドローで終えた後、明治安田J1百年構想リーグの特別ルールとして突入したPK戦の末に敗戦。勝点1を得てのスタートとなった。2021年5月以来のヤンマースタジアム長居での公式戦。当時は新型コロナウイルスの影響で無観客だったが、今回は大阪ダービー史上3番目の集客となる42,101人を動員。選手入場の際に掲出されたエンブレムのコレオグラフィーは圧巻で、ゴール裏のみならず、メインスタンド、バックスタンドがピンクに染まった光景は壮観の一言に尽きた。もっとも、そうしたスタジアムのテンションも含めた大阪ダービー特有の空気感を前に、試合は荒れ模様の展開で始まる。開始8分で両チーム合わせて3枚イエローカードが飛び交うと、41分には田中隼人が1発レッドカードで退場となるアクシデントも発生。もっとも、後半も含めて1人少ない時間が長く続いた中でも、キャプテンの田中駿汰、畠中槙之輔を中心に統率の取れた守備を披露。後半はガンバに決定機らしい決定機は作らせず、無失点で乗り切ったことは収穫だ。「素晴らしい一体感を感じた」と試合後はアーサー パパス監督もチームのまとまりを評価したが、厳しい状況に置かれても崩れず全員で最後まで戦い抜いたことは今後のシーズンにも生きてくるだろう。一方で、退場者を出すまでの時間帯も含め、ボールを持った時のプレーには課題も残った。ガンバのプレスに対し、ボールを前に運べず、チャンスらしいチャンスは数えるほど。途中から10人になったとは言え、放ったシュート3本はチームのスタイルから考えると寂しい数字だ。今節へ向けた前日会見でディオン クールズは「今週はボールを持った時の形や攻撃の部分に時間を割いて練習してきました」と語ったが、まさにその部分が今節のテーマであり、今シーズン初ゴールが生まれる瞬間に期待したい。

福岡は開幕戦では岡山と対戦。前半に先制された中で後半に追い付き、こちらもPK戦に突入すると、6-5で制して勝点2を手にした。2試合続けてのホーム開催となる今節は、今季初の勝点3へ向けて気持ちも入っているだろう。福岡に対しては、昨シーズンはホームで2-0、アウェイでも4-2と複数得点で勝利を収めている。もっとも、最終的には快勝と言える流れに持ち込んだが、どちらの試合も途中までは拮抗した展開だった。ホームの一戦では0-0の時間が続いた84分、中島元彦のスルーパスから柴山昌也が均衡を破る先制点を奪うと、後半アディショナルタイムに阪田澪哉のアシストから追加点。アウェイでの一戦は雨中の試合となった中、前半に先制を許す苦しい入りとなったが、雷による中断も挟み、天候が回復した後半に一挙4得点。圧巻の攻撃力を見せ付けた。今節に関しても、相手の時間帯を耐えること、チャンスで決め切ること。試合の流れをしっかりと引き寄せることが勝利のポイントになる。ホームに続きアウェイでは2得点を決めた柴山には、“アビスパキラー”としての期待もかかる。開幕戦ではシュート1本に終わった櫻川ソロモン、トップ下で奮闘した中島、セレッソでのデビューが待たれる横山夢樹ら攻撃陣のパフォーマンスに注目だ。
昨シーズンのダブルの借りを返すべく強い意気込みで向かってくる福岡に対し、セレッソとしても、それ以上にメンタルを強く持ち、返り討ちにしたい今節。敵地に駆け付けてくれるサポーターとともに今シーズン初勝利を手にしたい。
試合前日コメントディオン クールズ選手

Q:開幕戦を振り返って、ポジティブな点と改善点をそれぞれ挙げると?
「開幕戦、ましてや大阪ダービーということで、両チームとも最初は硬く入りました。どっちかと言うと“戦い”のような試合になることは始まる前から分かっていましたが、実際にそのような試合になったという印象です。レッドカードなどアクシデントもあった中で、最後まで無失点で乗り切ったことはポジティブな点です。改善するところは、ボールを持った時のプレーです。ボール保持やチャンスを作る部分を次の試合では改善したいです」
Q:退場者を出して以降は3バックの一角でプレーされて素晴らしい守備を見せていたが?
「自分のキャリアを振り返っても、複数のポジションでプレーしてきました。サイドバック、センターバック、ウィングでプレーすることもありました。それは自分の強みだと思っているので、今後も必要とされるポジションでしっかりプレーしたいです」
Q:ディオン選手にとっては、Jリーグでは初の開幕戦でのプレーでした。ヤンマースタジアム長居での試合も初めてでしたが、プレーした感想は?
「個人的には素晴らしい経験になりました。あれだけのサポーターの前でプレーできる機会はそうないです。ただし、だからこそサポーターの皆さんの期待に応えることができなかったことが悔しかったです」
Q:今節に向けては、得点を取るために、主に攻撃の部分をトレーニングされた?
「そうですね。守備もできていたことを継続しながら、今週はボールを持った時の形や攻撃の部分に時間を割いて練習してきました」
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