
「PIST6 Championship」のレースが行われた「TIPSTAR DOME CHIBA」=2021年10月、千葉市中央区で
千葉市は、休止中の市営競輪事業について、再開目標時期を当初の4月から延期して4年後の2030年度にすると発表した。赤字体質の脱却を目指し、大手チケットサイトへの参入準備を進めているが、想定より時間がかかるため。今後、再開までは他会場で市主催のレースを開く。(平野梓)
前身の千葉競輪の低迷を機に、市は千葉競輪場の跡地を活用して、独自の競輪種目「250競走(PIST6)」を21年からスタートさせた。国際基準の1周250メートルの木製バンク(競走路)を6周して順位を競う。スピード勝負やわかりやすさが魅力だった。
24年度にはユーチューバー・ヒカルさんとコラボした動画を公開するなど、若者に向けたプロモーションで入場者数を増やしたが、経営は苦しかった。赤字は23年度の9・8億円から24年度の6億円に減ったものの、脱却できずにいた。
売り上げアップを目指し、これまで独自サイトで扱っていたPIST6の車券販売を、競輪ファンになじみのある大手チケットサイトに移そうと試みた。その準備期間として、市は昨秋に半年間の休止を発表した。しかし、26年度を想定していた大手サイトへの参入は間に合わないことが判明。サイト運営側のシステム更新などを考慮すると、30年度に延期せざるを得なくなった。
1年以上競輪が開催されなかった場合、競輪事業自体が取り消しとなる可能性もある。市は開催実績を残して事業を継続するために、今後の4年間は他会場でレースを主催する。会場使用料がかかり、グレードの高いレースであれば黒字も見込めるが、低いレースなら赤字となる恐れもあるという。
PIST6の舞台となっていた「TIPSTAR DOME CHIBA(ティップスタードームチバ)」(中央区)は今後、アマチュアの練習場や大会会場、イベントの実施会場として活用していく。当初は「前向きな休止」(神谷俊一市長)としていた市にとって、競輪事業の厳しいかじ取りが続く。
