
米領バージン諸島のセントトーマス島沖で撮影された最新鋭原子力空母「ジェラルド・フォード」の衛星画像。1月撮影の提供写真。PLANET LABS PBC/Handout via REUTERS
[ワシントン 13日 ロイター] – 米国防総省がカリブ海に配備している最新鋭原子力空母「ジェラルド・フォード」を中東に派遣すると、2人の米当局者がロイターに明らかにした。米国とイランの緊張が高まる中、中東に米軍の空母2隻が展開されることになる。
トランプ米大統領は中東に2隻目の空母を派遣する理由について「イランとの協議で合意が得られなかった場合に備える」とし、「必要ならすぐに展開できるよう準備している」と言及。協議が不調に終わればイランは極めて厳しい状況に直面すると改めて警告した。
フォードは世界最大級の空母で、2025年6月から海上に展開。当初は欧州で作戦活動を担う予定だったが、同年11月に急遽カリブ海へ移動。今年初めにはベネズエラでの作戦にも参加した。現在は護衛艦と共にカリブ海で活動しており、当局者の1人は、フォードが中東に到着するまで少なくとも1週間はかかると話した。
中東にはここ数週間で展開している原子力空母「エーブラハム・リンカーン」をはじめとする数隻のミサイル駆逐艦、戦闘機、哨戒機といった陣容に加わることになる。米軍が25年6月にイランの核施設への攻撃を実施した際には、中東に空母2隻を派遣していた。
トランプ大統領は12日、向こう1カ月以内にイランとの合意が成立する可能性を示す一方「合意を結ばなければ、非常に悲惨な事態になる」と警告。トランプ氏は今週、イランとの合意が成立しない場合、2隻目の空母を中東に派遣することを検討していると述べていた。
米軍が保有する空母は計11隻。配備スケジュールは通常、かなり前に設定されている。空母の展開期間は通常9カ月間で、軍事活動が活発化すると延長されることも珍しくないものの、乗員の士気低下への懸念も指摘されている。
当局者によると、トランプ政権は別の空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」を派遣することを検討していた。ただ認証手続き中のため中東への到着には1カ月以上かかることから、フォードを選んだもようだ。
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