佐賀県唐津市の「虹の松原」で2019年7月、走行中の車が折れた松の木と衝突し、11歳の男の子が死亡しました。事故から6年半がたった今も、その責任の所在をめぐる裁判が続いています。一方で、私たちが今回、現場となった「虹の松原」を訪れると、大きな変化がありました。

全国に36しかない、国の特別名勝の一つ「虹の松原」。
小学5年だった男の子の命が失われた事故から6年半、私たちは再び現場へ向かいました。

■山木康聖記者
「片側通行になっています。作業をしているのでしょうか。クレーン車があります。高所で剪定作業中のようです。」
道路に落下する恐れのある松の枝を、作業員が切り落としていました。さらに。

■山木記者
「この辺りは太い木がかなり切られていますね。断面も比較的、新しいです。これも最近切ったばかりのものでしょうか。この辺りは断面がしっかりしていますが、この辺りはもうほとんど土みたいになっています。腐っていたのかな。」
許可を得て「虹の松原」に入ると、県道沿いの場所では比較的新しい切り株が多く見られました。

佐賀県が事故後に行った緊急調査では「虹の松原」の県道沿いの木のうち228本が、5段階で最も危険な「Eランク」と判定されました。
私たちは事故後、取材のため何度も「虹の松原」に足を運びました。

■川崎直人記者
「これもEランクですね。これもEですね。この辺り、ほとんど道路にせり出している木はEランクの評価となっています。」
樹木医とともに確認すると、県道沿いには「安全管理上、撤去が望ましい」とされたEランクの木々が多く残されていました。

■樹木医・三宮洋さん
「樹木は基本、光を求めて枝も幹も伸びるので、どうしても道路の空間のところに寄ってくるのです。道路にかかっている分については危険度が高い。」

■樹木医・森陽一さん
「この木が気になるかな。この木ですね。まず一つは(松の)傾斜があって、道路にしっかりかかっています。それから、昔1回ここで折れています。だから膨らんでいる。ガクッと。今度はそこで枝が折れていて、またカクッと曲がっている。そこは弱いんですよ。強くないんです。だから、強い風を受けたときに、こういうところがガンガン揺られると、そこから折れる可能性も出てくる。」
松の木が、危険な状態のまま残されていることを危惧した樹木医たち。「人の命を守ることを最優先に対応すべき」と警鐘を鳴らしていました。
あれから3年。私たちが「虹の松原」を訪れると、大きな変化がありました。
