エルパソ空港一時閉鎖、麻薬組織のドローン対応巡る米・メキシコの溝深まる

写真は2月11日、米エルパソ国際空港で撮影。REUTERS/Jose Luis Gonzalez

[モンテレー(メキシコ) 12日 ロイター] – 米南部テキサス州のエルパソ国際空港が突如閉鎖されて大混乱を引き起こした。この事態について当初米国側はメキシコの麻薬組織のドローンが米国領空に侵入したためと説明したため、両国間の溝が深まっている。

米連邦航空局(FAA)を管轄するダフィー運輸長官は、メキシコ麻薬カルテルのドローン出現により、エルパソ空港を10日間閉鎖すると発表した後、閉鎖をわずか7時間に短縮した。 もっと見る しかしその後複数の米政府当局者や航空会社幹部らは、FAAによる空港閉鎖は、付近で米軍が試験をしていたレーザー式の対ドローン兵器が航空安全上の懸念をもたらすとの理由からだったと明かし、ダフィー氏の主張との矛盾が生じている。 もっと見る

これに対してメキシコのシェインバウム大統領は12日、国境でドローンが飛行していたという情報はないと語り、米当局に適切な説明を求めた。

今回の騒動が起きた背景には、米国の治安当局者の間で、メキシコの麻薬組織によるドローン使用に対する懸念の高まりと、そうした問題への対応を巡る両国の温度差がありそうだ。麻薬組織は市販モデルを粗雑に改造したドローンを使って、薬物のパッケージを投下したり、密輸ルートに何か異常がないかを監視したりしている。

ただ専門家によると、これまでメキシコの麻薬組織が米国領土ないし米国の法執行機関をドローンで攻撃した事例はない。

それでもトランプ大統領は、ドローンが国境の安全を脅かす脅威とみなし、必要なら一方的な軍事力行使も辞さない構えを見せており、メキシコ側はそのような行動は主権侵害に当たると反発している。

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Laura Gottesdiener

Laura Gottesdiener is a Pulitzer Prize-winning investigative journalist in Reuters’ Mexico and Central America bureau. She has covered migration, human smuggling, drug trafficking, and human rights violations from across the region. She was part of the team that won the 2025 Pulitzer Prize in Investigative Reporting for the series “Fentanyl Express.”