住友商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員CEO:兵頭誠之、以下「住友商事」)は、100パーセント子会社で森林事業を行うSummit Forests New Zealand Ltd(以下、「SFN」)を通して、ニュージーランドのコロマンデル地区およびギズボーン地区に位置する合計約1万5,000ヘクタールの森林資産を追加取得しました。これにより、SFNが同国で保有・経営する森林資産の規模は約5万2,000ヘクタールに拡大します。

森林は、CO2の吸収・固定を通じてカーボンニュートラルに貢献するとともに、貯水、生物多様性の保全などの機能を有する地球の持続可能性にとって重要な資産です。ニュージーランドは、温暖な気候を生かして、30年周期で計画的な植林と伐採が行われており、森林資産の有効利用と地球環境との共生を実現している林業先進国です。

住友商事は、2013年にSFNを設立し、ニュージーランドにおける森林事業に参画しました。今回の取得により、樹木の伐採・林道の建設・木材の輸出の面で、既存資産とのさらなるシナジーが期待されます。コストダウンや安全性の向上を目的とした伐採・植林・枝打ち(注1)などの機械化、ドローンや加工段階の自動測量技術の導入など、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するとともに、需要増が見込まれるアジア地域を中心に、FSC認証®(FSC®-C002097)(注2)を取得した良質な木材を供給していきます。

住友商事は、サステナブルな森林資産の確保と活用に長年取り組んできました。現在は、2021年4月に新設したエネルギーイノベーション・イニシアチブ(EII)における事業として、ロシアとニュージーランドで合計約270万ヘクタールの森林資産を保有し、日系企業としてはトップの経営・管理実績を有しています。

また、気候変動緩和に向けた長期目標として、「2050年の事業活動のカーボンニュートラル化」を掲げており、森林事業のみならず、排出権取引やCCUS(注3)など、国内外でCO2の吸収・固定・利活用に関する事業活動に取り組んでいます。今後も、優良な森林資産の確保や地球環境に配慮した森林経営を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

(注1)枝打ち
品質の良い材木を作るために、樹木の成長過程で育ちの悪い枝を除去すること。あるいは枝で込み入った人工林の枝を切り落とすことで森林内の日あたりを良くし、人工林の生育環境を整えること。
(注2)FSC認証®
FSC認証®認証は、適切に管理された森林と、責任もって調達された林産物に対する国際的な認証制度です。
(注3)CCUS
Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略称。産業活動から排出される高濃度のCO2を吸収・固定・利活用すること。

 

<参考資料>
■Summit Forests New Zealand Ltd 概要

所在地
: 
 ニュージーランド オークランド市 

設立

 2013年

代表者

 篠岡 隆

事業内容

 森林の保有・伐採・販売・植育林事業

■取得資産概要

・コロマンデル林区

資産形態

 Forestry Right(土地の所有権は保有せず、立木のみを取得する契約形態)

土地面積

 10,581ヘクタール

森林面積

 7,334ヘクタール

・ギズボーン林区

資産形態

 Forestry Right(土地の所有権は保有せず、立木のみを取得する契約形態) 

土地面積

 11,547ヘクタール

森林面積

 7,568ヘクタール

■立地

2林区立地(ニュージーランド北島)

 

住友商事のマテリアリティ(重要課題)

住友商事グループは『社会とともに持続的に成長するための6つのマテリアリティ(重要課題)』を、事業戦略の策定や個々のビジネスの意思決定プロセスにおける重要な要素と位置付け、事業活動を通じて課題を解決することで持続的な成長を図っていきます。本事業は、特に以下のマテリアリティに資する事業です。

地球環境との共生地球環境との共生

循環型社会の形成と気候変動の緩和を目指し、資源の有効利用や再生可能エネルギーの安定供給に向けた仕組みづくりに取り組むことで、地球環境と共生した成長を実現します。

地域と産業の発展への貢献地域と産業の発展への貢献

さまざまな国や地域の人々のニーズに応えてモノやサービスを安定的に調達・供給し、産業のプラットフォームづくりに貢献することで、地域社会とともに成長・発展する好循環を生み出します。

快適で心躍る暮らしの基盤づくり快適で心躍る暮らしの基盤づくり

毎日の生活に必要なモノやサービスを提供してより便利で快適な暮らしを実現するとともに、質の高い暮らしへのニーズにも応えていくことで、全ての人々の心と体の健康を支えます。

多様なアクセスの構築多様なアクセスの構築

人・モノが安全かつ効率的に行き交うモビリティを高め、情報・資金をつなぐネットワークを拡大することで、多様なアクセスを構築し、新たな価値が生まれる可能性を広げます。

人材育成とダイバーシティの推進人材育成とダイバーシティの推進

多様なバックグラウンドを有する人材が、各々のフィールドで能力を最大限に発揮して、新たな価値や革新を生み出せるように、最重要の経営リソースである人材の育成・活躍推進に取り組みます。

ガバナンスの充実ガバナンスの充実

透明性を確保しつつ、持続的な成長に向けた戦略の立案・実行およびその適切な監督を充実させることで、経営の効率性を向上し、健全性を維持します。