本館の建築は、当時のフランスで流行したアール・デコ様式の精華をいまに伝える重要文化財だ。その華麗な装飾のなかには、多くの動物たちが潜んでいる。

 本展では、建物の室内装飾に表現された「動物」のモチーフに注目。鳥や魚、ライオンなど、当時のデザイナーたちがどのように動物をデザインとして取り入れ、モダンな空間を彩ったのか。その造形美とともに、朝香宮邸という建築の細部をじっくりと観察する機会となるだろう。

 さらに、建築に組み込まれた意匠だけでなく、「アニマルズ」というテーマに連動したアーティストによる作品展示も予定されている。装飾美術の歴史と現代の表現が交差する、建物公開展ならではの展示構成が見どころとなる。

 加えて、本展では最上階である3階に位置する白と黒の市松模様の床が印象的なウインターガーデンも特別公開される。なお、本展では一部を除き展示室の写真撮影が可能となっている。