
ペルーから移住、高校中退、21歳での出合い/フットサル森岡薫の波瀾万丈人生〈上〉
日本フットサル界のキング、Fリーグ1部ペスカドーラ町田所属の森岡薫(46)が残り5試合のファイナルシーズン(2月14日~3月1日)と全日本選手権(3月14日~22日)をもって、20年超に渡る競技人生から引退する。日系ペルー人3世。12歳の時に家族で来日するも環境の違いになじめずドロップアウト。喫煙にケンカ…高校をわずか3カ月で中退し、建設現場で働いた。漫然と生きていた21歳の時、偶然目にした個人参加型フットサル(個サル)の広告から人生が大きく変わった。Fリーグで大活躍し、国籍を変え日本代表でワールドカップ(W杯)にも出場。「生ける伝説」森岡はどうやって人生の壁を打ち破ったのか? その歩みや言葉から考えます。3回連載。
サッカー2026.02.10 09:00
リマで興じたストリートサッカー

クラブハウスの前でポーズ
麻薬とは隣り合わせだった。
1980年代、南米ペルーの首都リマ。その下町に暮らしていた。
「場所によっては治安の悪いところもありました。近所付き合いがあるから住んでいる人が何かされるわけじゃないけど、麻薬とか、そういうのが平気で匂うようなところだった」
日本人の南米移住と言えばブラジルがよく知られているが、最初に始まったのはペルーだった。
農園で働く労働力不足を補うため、1898年(明31)に日本からの計画的移住が始まった。ちなみに森岡の祖父は山口県から海を渡っている。遠く離れた地球の裏側に、新天地を求めたものだった。
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1968年(昭43)生まれ、徳島県出身。91年入社。
希望したスポーツ部に在籍し、2010年サッカーW杯南アフリカ大会、12年ロンドン五輪など取材。デスクを経て現場に戻り、再び大好きなサッカーを取材、執筆しています。
少年時代に読売クラブのジョージ与那城のプレーに魅了され、同じくヒゲをはやしたバルデラマ(コロンビア)のトリッキーなプレーにハートをわしづかみにされる。フリット(オランダ)は憧れの偉人。好きすぎて入社後に髪型をまねたところ「ドレッド」と呼ばれたのは懐かしい思い出です。
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