かつての「監獄」が、時を超えて究極の癒やし空間へと生まれ変わります。星野リゾートは、国の重要文化財である旧奈良監獄を活用した日本初のラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」を2026年6月25日に開業します。明治時代の赤レンガ建築という歴史的意匠を継承しつつ、現代の感性で蘇らせた全48室のスイートルーム。2026年1月20日よりすでに宿泊予約が開始されており、これまでにない「圧倒的非日常」を求める旅行者の間で大きな話題となっています。話題の客室デザインや周辺観光、アクセスの詳細までご紹介します。

【2026年6月開業】星のや奈良監獄 基本情報まとめ

特徴:国の重要文化財「旧奈良監獄」を日本初のラグジュアリーホテルへ再生
開業日:2026年6月25日(予約受付中)
客室:独居房を連結した48室のスイートルーム
最寄:近鉄奈良駅から車で約6分、般若寺バス停から徒歩約5分
周辺観光:東大寺、奈良公園、般若寺(コスモス寺)が至近

「星のや奈良監獄」はどこにある?
般若寺のコスモス(画像:Pixta)

「星のや奈良監獄」は近鉄奈良駅から車で約6分、JR奈良駅から車で約10分の立地。路線バスを利用する場合は、近鉄奈良駅から約10分、JR奈良駅から約15分の般若寺バス停で降り、徒歩約5分でアクセスできます。
ホテルから至近の「般若寺」は飛鳥時代に創建された古刹で、別名「コスモス寺」と呼ばれており、秋には境内一面に約15万本のコスモスが咲き誇ります。また、「東大寺」も徒歩圏内。世界遺産「興福寺」「春日大社」を有する「奈良公園」もバス圏という、観光に最適な立地です。

コンセプトは「明けの重要文化財」

「星のや」ブランドとして9施設目となる本施設のコンセプトは「明けの重要文化財」。
文明開化の象徴ともいえる明治時代の赤レンガ建築が100年を超える歴史を経て、ラグジュアリーホテルとして新たな時間を刻み始めます。西洋文化と日本の感性が融合した圧倒的な非日常空間で、歴史の深みに浸る新しい旅の形を提案します。

特徴的な監獄、「ハビランド・システム」って知ってますか?
「旧奈良監獄」外観

この旧奈良監獄をはじめとした、明治時代の日本五大監獄などでは、「ハビランド・システム」とよばれると呼ばれる監獄の内部構造が採用されています。これは、多くの刑務所を設計した19世紀の建築家ジョン・ハビランド(1792 – 1852)が提唱した、中央の監視所から複数の収容棟を放射状に配する近代監獄の設計手法です。
周囲を見渡せる円の中央に監視所があるため、少ない看守で効率的に全方位を監視できるような設計になっています。明治政府が近代化の一環として、千葉、金沢、奈良、長崎、鹿児島という明治五大監獄で採用しました。

独居房を連結した贅沢なスイートルーム客室
客室(The 10-Cell)間取り図

客室は、かつての舎房を連結して安らぎのプライベート空間へとリノベーションしました。代表的な客室「The 10-Cell」は、独居房10房分をつなぎ合わせたユニークな造りが特徴です。

客室内の寝室とリビング

100年前の手積みレンガ壁や重厚な鉄柱をそのまま残しながら、モダンなウッドパネルを調和させたデザイン。全48室がスイートルーム仕様で、寝室、リビング、ダイニングを分けたゆとりある構成となっています。

旧奈良監獄の歴史がわかる併設「ミュージアム」は4月27日オープン

旧奈良監獄は、司法の近代化を目指して1908年に建設され、2017年にはその歴史的価値から重要文化財に指定されています。

「奈良監獄ミュージアム」も4月に先行開館
「奈良監獄ミュージアム」展示イメージ

敷地内には、日帰り利用が可能な「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」も併設されています。ホテル開業に先立つ2026年4月27日に開館を予定しており、「美しき監獄からの問いかけ」をテーマにその歩みを伝えます。

【参考】
星野リゾート初の美術館「奈良監獄ミュージアム」2026年4月開業!重要文化財が新たな名所に!敷地内に“泊まれる”ホテルも(奈良市)
https://tetsudo-ch.com/13016922.html

「星のや奈良監獄」は、単なる宿泊施設ではなく、失われゆく歴史的建造物を未来へ繋ぐ、文化再生の壮大なプロジェクトです。
かつて独居房だった場所で、高い天井と重厚なレンガに包まれながら眠る。そんな唯一無二の体験は、奈良という古都の深みを再発見する旅の拠点として、これ以上ない選択肢となるでしょう。
開業は2026年6月25日、予約はすでに公式サイトで受付中です。一生の思い出に残る「明治のロマン」を体感しに、初夏の奈良を訪れてみてはいかがでしょうか。
(画像:星野リゾート)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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