オーセンティックで新しい 現代のジャズ喫茶を訪ねて。

約150年前の土蔵と近未来的な喫茶空間が非日常感を醸す。個々の席は視線が交わらないよう配置され、一人時間に浸れる場所も

昨春、熊川宿のスペシャルティコーヒー店「SOL’S COFFEE(ソルズ コーヒー)」が「THEE COFFEE(ジー・コーヒー)」へと暖簾を新たに歩み出しました。

店主の中島祥さんは音楽活動にも長年携わっており、京都の名店「ジャズスポットヤマトヤ」に影響を受け、この地でジャズ喫茶を始めようと決意。

「目指すのは、やさしく上質な音色が迎えてくれる喫茶店。気軽に立ち寄れて、コーヒーやスイーツもおいしいことが大事」と話します。

多層的なアロマが心地良いブレンド「メメント」600円。名田庄の蜜蝋(みつろう)を使った「カヌレ」400円はこっくりと上品な甘さ

コーヒーは専門資格を持つ中島さんが選び抜いた豆を直火で焙煎し、若狭の名水を使って丁寧に抽出。

中深煎りのハウスプレンドを楽しんだら、豆の個性が際立つ深煎りのシングルオリジンコーヒーにも手が伸びます。

古い時代の面影を留めた店内を包み込むのは、往年から現代を横断するジャズの数々。

1杯のコーヒー、1枚のレコードを深く味わい、ゆったりと時が溶けていくのを感じます。

プレイリストは月替わり。季節や時間帯でムードも変わる

「初めてなのにどこか懐かしい。そんな場所へ迷い込みに来てください」とほほ笑む中島さん。

日常を抜け出して過ごす時間は、まるで映画のワンシーンに入り込んだよう。

忘れがたい余韻とともに、またすぐ「帰りたい」と思い焦がれる場所になりました。

地元食材を使い香り高く仕上げたスパイシーな「ジーカレー」税込1,200円

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