全国的にも珍しい、行政による『死生観』の対話の場づくり

2026年2月4日

滋賀県

全国的にも珍しい、行政による『死生観』の対話の場づくり 滋賀県主催「死生懇話会」 2月にトークライブと交流企画を開催

 

 滋賀県では、誰もが避けられない「死」をタブー視せずに見つめ直し、限りある「生」をどう充実させるかを県民の皆さまとともに考える取組「死生懇話会」を令和2年度から進めています。2026年2月は、講演・聴講形式のトークライブ(2/7)と、参加者同士がカジュアルに語り合う交流企画(2/28)を開催します。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O1-8a4E4yo5】

 

「死生懇話会」の取組をまとめた

書籍「えっ!死ぬとか生きるとか、知事命令?」も発売中‼

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O10-gpIueMif】

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O3-NgmZ3wD5】

書籍案内ページ

(文芸社HP)

 

今の時代に、なぜ「死」を語るのか

 人生100年時代の到来とともに、多死社会を迎える中、「死」はかつてないほど身近なものになっている一方で、弔いの儀式の簡素化などもあり、私たちの日常から遠ざけられていると言えるかもしれません。しかし、医療技術の進歩によって、どれほど長生きできたとしても、最終的に「死」は避けられないものです。

 「死」も人生の一部。「死」というものをしっかりと見据えることが、生きていることをより大切にすることにつながるのではないでしょうか。

 

自治体としては異例の取組!? 滋賀県が取り組む「死生懇話会」とは

 コロナ禍の経験により、新たな生活様式や価値観の広がり、また「死」の恐怖に直面する中で、私たちは「命」や「つながり」の重要性を再認識しました。そのような中、知事の「死について考える場をつくりたい」という言葉をきっかけに、行政が「死」について議論するという他の都道府県にはない(!?)異例の取組がスタートしました。

 滋賀県が令和2年度から取り組んでいる「死生懇話会」。誰もが避けられない「死」というものをどう捉え、そこから限りある「生」をどう考えるかについて、みんなで議論、共有できる様々な形の場づくりの事業です。もちろん「死」「生」に対する個人の価値観、死生観は多様であり、どういった生き方や死に方が良いのかということを、行政が押し付けることはあってはなりませんが、様々な人の考えや先人の知恵、歴史文化などに触れ、そこから「死」「生」について考え、語るきっかけを提供することは、行政としても大事なことではないかと思い、取り組んできました。

 

死生懇話会 これからのイベントのご案内

①死生懇話会トークライブ(ハイブリッド)

[日 時]2026年2月7日(土)15時~17時

[会 場]滋賀県庁新館7階大会議室(ハイブリッド開催)

     ※閉庁日のため、県庁の駐車場はご利用いただけません。

[定 員]対面:100名、オンライン:500名(先着順)

[参加費]無料

[テーマ]今の時代に「死ぬ」「生きる」をみんなで考えることの意味

[登壇者]

・鷲尾龍華さん(石山寺座主)

・吉本ユータヌキさん(漫画家・作家)

・上田洋平さん(滋賀県立大学特任講師)

[参加申込方法]こちら(https://shiga2030.jp/)からお申込ください。

※申込締切:2月6日(金)23:59(定員に達し次第締切)

[アーカイブ配信]後日、死生懇話会公式YouTubeにアーカイブ動画を掲載予定です。

https://youtube.com/@shiseikonwakai2538?si=HynNY9edct4Uhf-f

 

 ゲストスピーカーとして、石山寺座主の鷲尾 龍華さんと漫画家・作家の吉本 ユータヌキさんをお招きし、「今の時代に『死ぬ』『生きる』をみんなで考えることの意味」をテーマにご講演いただきます。ハイブリッド開催ですので、対面でもオンラインでも、ご都合に合わせてご参加いただけます。

 

②井戸端 ですカフェ(対面)

[日 時]2026年2月28日(土)13時30分~15時30分

[会 場]大津別院(大津市中央2丁目5-25)

[定 員]30名程度(先着順)

[参加費]500円(当日、現金で徴収いたします。)

[参加申込方法]こちら(https://forms.gle/jprNqqHUEpxyFubA7)からお申込みください。

※定員に達し次第、申込みを締め切らせていただきます。

 

認知症や介護、イベント等の社会活動を通じてつながりをデザインする任意団体のmusubiとの共催により、「死」や「生」をカジュアルに語り合う場として「コラボ企画 musubi×滋賀県 死生懇話会『井戸端 ですカフェ』」を開催します。

 

その他、滋賀県ホームページにて随時イベント情報をお知らせします。

https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/kenseiunei/kousou/316588.html

 

死と向き合っておられる方々のお言葉

 「死生懇話会」の取組を進める中で、「死」と「生」のあり方に真剣に向き合い、「命」を何より大切に思っている方に、インタビューをさせていただいたり、取組へのアドバイスをいただくなど、たくさんのお言葉をいただきました。

 

✓ 死期が近い方の残りの時間に寄り添い、臨終に立ち会うお仕事をされている方

✓ ご遺体に生前の穏やかな表情を取り戻すためのメイクや復顔を施すお仕事をされている方

✓ 地域の在宅医療を支えている方            など

 

【表】

 

【表】

 

終活とは違う? 世代を超えて、語る死生観

 「終活」とは、生前から身の回りの整理・準備をする活動のことを言いますが、この「死生懇話会」の取組は少し違います。

 「死生懇話会」では、「死とは何か?」「自分らしさとは?」「生きづらさってどこからきているの?」といったことが話題となるので、若い世代から高齢の方まで、世代を超えていろんな人が一緒になって考えます。「死生懇話会」は、「死」について考え、他の人の考えにも触れ、人生を見つめ直すという場づくりの取組です。

 

≪これまでの取組紹介≫

■死生懇話会委員によるトークイベント

 医師、僧侶、有識者等の死生懇話会委員の皆様とともに、「死」を考える懇話会を全5回開催しました。

 例えば、第2回では「死生観の空洞化」「死生観の再構築」ということをテーマに、そこからどういった問題が起こっているのか、今の時代に「死生観」について考えることはどういう意味を持つのかといったことについて議論しました。第4回では、写真家でジャーナリストである講師をお招きし、紛争地や被災地、看取りの現場などでカメラに収めてこられたお写真を見せていただきながら、様々な「生・老・病・死」についてお話をいただき、さらに日本で生きていくうえでの「生きづらさ」や老いとどう付き合っていくのかといったことについて議論しました。

➢滋賀県ホームページでこれまでの活動をご紹介しています。

https://www.pref.shiga.lg.jp/kensei/kenseiunei/kousou/316588.htm 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O6-YcXoya94】

 

 ■聴講形式の「死生懇話会トークライブ」

 ゲストスピーカーとして文筆家の土門蘭さんをお招きし、「『死にたい私』と向き合う」をテーマに御講演いただくとともに、その後意見交換を行いました。

 ➢アーカイブ動画はこちら(死生懇話会公式YouTube)

https://youtu.be/f_iriVOi9p0?si=AAKWUjkQkcYahCKZ 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O7-Mdxtt0Vy】

 

■対話形式の「死生懇話会サロン」

 「死」「生」といった根源的なテーマについて、県民の皆様と自由に気軽に意見交流を行う場として「死生懇話会サロン」を開催しました。

➢過去のテーマ

・生きづらさと居場所 ~「弱さ」を認め合う社会~

・死んでいるとはどういう状態 ~VR時代の弔い~

・ACP(人生会議)と死生観 ~人生の最終章を考える~

・「死」を殺すのは誰なのか

など

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O8-b87UEu13】

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O9-GWIFvWnU】

 

行政が取り組むことの意味

 個人的なことにも思える「死」や「死生観」についての取組を行政がやることの意味はどこにあるのか?

 最初は、県庁内からも「行政がそんなことをしていいのか?」「生き方・死に方は人それぞれ。」といった意見がありました。しかし、イベントを行ってみると「行政が主催だから安心して参加できる。」「死と生を一緒に考える機会を経験できたことで、漠然とした死の影への不安と孤独が和らいだ気がする。少し心が軽くなった。」など、前向きな感想がたくさん寄せられました。

 住みやすさ、生きやすさをつくるのは、行政の使命です。一人ひとりの「幸せ」を追求するうえで、誰もが避けることのできない「死」をしっかりと見据え、生きがいや幸せを感じられる、より充実した「生」のあり方について行政としても真正面から考えることで、「誰もが一人ひとり、いつまでも幸せを実感できる滋賀」の実現につながると考えています。

 

そして、「死生懇話会」が書籍に!!

  死生懇話会を立ち上げるに至った経緯や、「死」や「生」を議論してきた経過や気づきをドキュメンタリー調に仕上げた書籍『えっ!死ぬとか生きるとか、知事命令? 滋賀県庁「死生懇話会」ドキュメント』を令和7年2月に出版しました。

 読者からは、「自分の住む街がこんな取組をしてくれていて嬉しい」「『死』に向き合い『生』を輝かせようと取り組んでくださっている滋賀県政を応援したい」といった感想をいただいています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O10-gpIueMif】

 

■書籍情報

[著書名]えっ!死ぬとか生きるとか、知事命令? 滋賀県庁「死生懇話会」ドキュメント

[著者名]滋賀県総合企画部企画調整課企画第二係

[発行所](株)文芸社(東京都新宿区新宿1-10-1)

[定 価]1,500円+税

[書籍案内ページ]

https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-25823-2.jsp 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202602033490-O3-NgmZ3wD5】