イタリア・ローマ(CNN) イタリアの首都ローマの教会にあるフレスコ画をめぐり、修復後の天使像がジョルジャ・メローニ首相にそっくりだという苦情が噴出し、当局が調査に乗り出した。

問題になっているのはローマ中部のサンロレンツォ・イン・ルチーナ大聖堂にあるフレスコ画の智天使像。修復が完了したのは昨年12月だが、このほどSNSに並べて掲載された修復後の写真とメローニ首相の写真は、驚くほど酷似していた。

メローニ首相はインスタグラムの投稿で、自分は「絶対に」天使のようには見えないとコメントし、笑い顔の絵文字を添えた。

イタリアのジョルジャ・メローニ首相=1月、イタリア首都ローマ/REUTERS/Vincenzo Livieri Vincenzo Livieri/Reuters
イタリアのジョルジャ・メローニ首相=1月、イタリア首都ローマ/REUTERS/Vincenzo Livieri Vincenzo Livieri/Reuters

アレッサンドロ・ジューリ文化相は、修復者が故意にメローニ首相の顔を書き加えたのかどうかを調査するよう、市の考古学・歴史遺産管理当局に指示した。

フレスコ画が制作されたのは2000年。当局は当時の書類や写真、図面などを調べ、25年に行われた修復後の作品と比較して調査する。

当局者は2日、「この作品は00年のもので、文化遺産ではなく、保護されてさえいない」「現代作品なのでどんな変更も許される。ただし変更する場合は関係機関が同意しなければならない」と記者団に説明した。

修復を手がけたブルーノ・バレンティネッティ氏は、天使像をメローニ首相に似せたつもりはないと主張。地元メディアに対し、自分は00年のもとの絵画を模写しただけだと語り、修復はボランティアとして無償で行ったと付け加えた。

騒ぎを受けて同教会の礼拝堂は「メローニ礼拝堂」と呼ばれるようになり、話題のフレスコ画を自分の目で見ようと大勢の人が押し寄せている。SNSにはメローニ首相の支持者と野党支持者の双方のコメントが殺到した。