3月の就職活動開始を前に、福岡市で企業の合同説明会が開かれました。今や学生の6割以上が活用しているというAIで、様変わりする「就活」事情。企業側も「今」に合う選考のあり方を模索し始めています。

■森野里奈記者
「多くの企業が集まる説明会では、学生たちが資料を手に話を聞いています。」

2日と3日の2日間にわたり福岡市で開かれたのは、2027年度に入社する学生に向けた合同会社説明会です。全国から延べ220を超える企業が参加しました。

ことしも売り手市場の就職活動。ただ、取り組み方は様変わりしてきています。

■学生
「学校の説明会などに行って、今どんどん進めてエントリーしています。」
「自分の長所を言葉に表せない時にAIを使ってまとめたり、自分の時間を短縮するために使っています。」
「ネットを使ったり、自己PRはチャットGPTに聞いたりしている人が多いと思います。」

多くの学生が口にするのは「就活」における生成AIの活用です。

マイナビの調査によりますと、「就活」にAIを使ったことがあると答えた学生はおよそ67パーセントで、2年前に比べて3倍以上に増えています。

■学生
「自分の書きたい内容を考えてAIに入力したら、ちゃんと文になって返ってきます。」
「何回も同じことを聞いても恥ずかしくない。いろいろな聞き方ができるのがいいなと思います。」

便利さの反面、不安を感じることも。

■学生
「AIと分かるのではと思うことがあるので、なるべく自分の力で書きたいと思っています。」

これに対し、企業側は。

■石橋工務店 専務・石橋務さん
「見極めが難しいと思います。」

長崎県に本社を置く住宅建設業、石橋工務店の石橋常務は、AIの広がりでエントリーシートの作成が簡単になった分、学生の入社志望度をはかりにくくなったと感じています。

■石橋さん
「今後(採用に)AIを導入するといった対策も必要になってくるのでは。AI面接などはいいと思います。エントリーしやすいところと、会社としても選べる(学生の)数が増える。お互いにとってプラスになるのではないかと思います。」

悩ましさもありますが、企業側もAIを活用することで採用の負担が減るのではと期待も持っています。

学生側も企業側も変化への対応が求められる「就活」事情。3月1日、いよいよことしの就職活動が本格的にスタートします。