
海岸を思いっきり走るなど、「普段できない」ランボルギーニの世界を体験(写真:Automobili Lamborghini)
これまで参加したツーリング(ドライブ)の中には、思い出深いものがいくつかある。ひとつは、ボルボで真冬にスウェーデンからロシアまで走ったときだ。
すべてが雪に覆われ、景色は真っ白。真冬なので日照時間は1時間ほどしかない。

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暗いうえに、当時のボルボは安心感こそ与えてくれるけれど、運転がおもしろいクルマでなく、快適だけれど退屈だった。
ノルウェイからロシアへと入る国境では、掘っ立て小屋みたいな施設で4時間ぐらい待機させられ、大変だったことも思い出だ。
その正反対ともいえる体験が、2025年秋にランボルギーニ「ウルスSE」で走ったオーストラリア・クイーンズランドだ。
「エスペリエンツァ・テッラ」(地球や大地を体験する)と題されたイベントである。

舞台となったオーストラリア・クイーンズランド(写真:Automobili Lamborghini)
エスペリエンツァ・テッラに熱心なワケ
ランボルギーニでは、2020年代に同じタイトルの下、地球上のいろいろなところをドライブするツアーを実施してきている。雪上や氷上、あるいは砂漠のドライブ体験はよく知られたところだ。
私はエスペリエンツァ・テッラではないが、ウルスでアイスランド南岸を走った経験がある。
秋の初めだったが、晴れていたかと思うと雪が降り始めたりという具合。食事はおいしくなかったが、一方で絶景が味わえて体験価値があるものだった。

フルタイム4WDが強力な走破性を発揮するのを砂浜で“体験”(写真:Automobili Lamborghini)
ブラックサンドビーチや氷河湖などの、おどろくような自然の光景が見られるアイスランド。長いドライブがまったく飽きない。
もちろん、SSUV(スーパーSUV)を標榜するウルスだけに、ダイレクトな操縦感覚がつねに楽しめた。そこもドライブを印象深いものにしてくれたものだ。
なぜ、ランボルギーニはエスペリエンツァ・テッラに熱心なのか。背景にあるのは、いわゆるリテンションマーケティング。つまり、既存顧客との関係構築だ。
【写真】ワインディングから海岸線までを走るエスペリエンツァ・テッラ(36枚)
