衆議院選挙、熊本での争点のひとつが、熊本市東区の陸上自衛隊健軍駐屯地に配備される予定の「長射程ミサイル」です。

これは、敵の射程圏外から攻撃ができるもので、防衛省は、相手に攻撃を思いとどまらせる「抑止力」を高めるとしています。
駐屯地の近くで暮らす有権者の本音を聞きました。

健軍校区自治協議会 城戸健次会長
「攻撃目標になるというのが一番怖いんですよね。」

東区の健軍駐屯地に今年度中に配備予定の長射程ミサイルに関心を寄せています。
配備の理由について防衛省は、整備基盤が整っていることや南西地域の防衛体制を強化するための地理的な条件などを理由にあげています。しかし健軍駐屯地の周辺には、病院や小学校、商店街などがあります。このため、対面での説明会を熊本市を通して求めたのですが。

健軍校区自治協議会 城戸健次会長
「熊本県議会は議員の反対でその説明会に関しては無くなったんですよね。なんで住民が納得いくような説明をできないのか。」

一方、九州防衛局はホームページに想定される質問への回答や問い合わせ窓口を掲載しています。
城戸さんは去年8月頃電話で問い合わせをしたものの納得がいく対応ではなく、不安は今も消えていません。

健軍校区自治協議会 城戸健次会長
「意見は伝えておきますという単なる受け付けでした。その辺も、分かる人が受け答えしてくれるんであればその場で納得したかもしれないけど、まだまだ未完成ですね。安心安全なまちづくりを目指してほしいと思います。」

ミサイル配備をめぐり、熊本1区の候補者は…

参政党・新人 山口誠太郎候補
「抑止力という点では、やはり必要かなと考えています。国防に関することなので、どこまでその情報を開示するのかというのも非常に重要になってきますので、それはちゃんと選択しながら情報開示していく必要があるかと思います。」

自民党・前職 木原稔候補
「抑止力を抜本的に高めていくということにつながります。十分に説明はしておられますし、いつでも電話はすることができるわけです。それに加えて、また住民説明会の必要性というのがあるのかなというふうに思っております。」

中道改革連合・新人 鎌田聡候補
「賛否は別としてやはり説明会はすべきだということ。不安に思っている方々に直接説明しないと、これはあまりにも強引な進め方と言わざるをえません。」

鎌田さんは立憲民主党のときはミサイル配備反対の立場でしたが、中道改革連合になってから方針を変えていて、配備に明確に反対する候補者がいません。健軍校区自治協議会の城戸さんは、今回の選挙では「ミサイル問題があまり話題に出てこない」と危機感を募らせていました。地域の関心が高いテーマに候補者がどのように向き合うか、今後も注目です。