米12月PPI、前年比3.0%上昇 関税転嫁で予想上回る

米ワシントンのスーパーマーケットで2022年8月撮影。REUTERS/Sarah Silbiger/File Photo

[ワシントン 30日 ロイター] – 米労働省が30日発表した2025年12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇し、伸びは昨年7月以来、5カ月ぶりの大きさとなった。市場予想は0.2%上昇。11月分は0.2%上昇で改定されなかった。

輸入関税に伴うコスト増を企業が価格に転嫁している状況が示された。これを受け、向こう数カ月でインフレが加速し、連邦準備理事会(FRB)が当面金利を据え置く可能性が示唆された。

変動が激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.4%上昇、11月は0.2%上昇だった。

前年比では3.0%上昇。こちらも市場予想の2.7%を上回った。一方、通年では25年は3.0%上昇と、24年の3.5%から伸びが鈍化した。

25年12月はサービス価格が前月比0.7%上昇し、伸び加速の要因となった。貿易サービスのマージンが1.7%上昇したことが背景にある。

貿易、輸送、倉庫を除くサービス価格は0.3%、輸送、倉庫関連は0.5%、ポートフォリオ管理は2.0%、航空運賃が2.9%、ホテルなどの宿泊料金は7.3%、それぞれ上昇した。

財(モノ)は前月(0.8%上昇)から横ばいとなった。エネルギー価格がガソリン価格の下落を背景に1.4%下落し、前月の3.7%上昇から反転した。食品価格も0.3%下落。生鮮・乾燥野菜の価格が20.4%急落したことが寄与した。

消費者物価指数(CPI)とPPIのデータからエコノミストが推定する12月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前月比0.4%上昇、前年同月比3.0%上昇と、11月の0.2%上昇、2.8%上昇からいずれも伸びが加速する見通しとなった。12月のPCE価格指数は2月20日に発表される予定。 もっと見る

ネイションワイドのシニアエコノミスト、ベン・エアーズ氏は「関税の影響は、12月も生産者コストに不均等に反映された」と指摘。「大まかには、関税に関連するコストは依然として抑制されているが、局所的な影響は顕著となる可能性がある。貿易サービスは12月に急増したが、これは25年を通じて高騰した生産コストによる損失を生産者が取り戻そうとしているためだろう」と述べた。

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