ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.01.30 14:10

韓国疾病管理庁は、最近インドで発生したニパウイルス感染症に関連し、当該国を訪問する国民に対し、感染予防への格別な注意を呼びかけると30日、発表した。

疾病庁によると、インド保健当局の公式発表の結果、インド西ベンガル州で2人がニパウイルス感染症の陽性判定を受けた。彼らと接触した196人は現在まで症状がなく、検査の結果、全員陰性と確認された。追加の確定事例はまだ報告されていない。

ニパウイルス感染症は致死率が40〜75%に達する高リスク感染症で、現在までのところワクチンや治療薬がない。インドでは2001年以降、ニパウイルス感染症が散発的に発生しており、累計患者数は104人、死者は72人に達する。韓国疾病庁は昨年9月、ニパウイルス感染症を「第1級法定感染症」に指定し、国内流入に備えている。

ニパウイルスは主に、感染した動物(オオコウモリ、ブタなど)との接触や、汚染された食品(ナツメヤシの樹液など)の摂取を通じて感染する。患者の体液と密接に接触した場合、ヒトからヒトへの感染も起きることがある。感染初期には発熱・頭痛・筋肉痛などの症状が現れ、その後、めまい・眠気・意識低下などの神経系症状へと進行し、重症化すると死に至ることもある。

疾病庁は海外の感染症発生動向とリスク評価に基づき、昨年9月からインドとバングラデシュを「検疫管理地域」に指定して管理している。最近、患者発生が確認されたことを受け、29日からインドとバングラデシュへ出国する旅行客を対象に、感染症予防情報を含む案内メールを送信している。入国時に発熱などの疑わしい症状がある場合は、Q-CODE(または健康状態質問書)を通じて健康状態を検疫官に申告しなければならない。

韓国内の医療機関もまた、ニパウイルス感染症発生国家への渡航歴や動物との接触歴があり、ニパの疑わしい症状を見せる患者が来院した場合、直ちに疾病庁または管轄の保健所に届け出なければならない。

林承寬(イム・スングァン)疾病管理庁長は「インド以外の国では、現在、追加の発生は報告されていないが、感染時の致死率が非常に高いだけに、感染リスクにさらされないよう格別の注意が必要」とし、「当該国を旅行する場合、不必要な病院訪問を控え、汚染された飲料の摂取や動物との接触を避けるなど、個人衛生のルールを徹底してほしい」と呼びかけた。

「致死率75%」ニパウイルス出現…「ワクチン・治療薬もなし」インド激震(2)