
取材&文:西澤裕郎
ExWHYZが2026年1月29日(木)、英国全3都市を巡る初のイギリスツアー<ExWHYZ in the UK Tour>を、ブリストルのライブハウス・The Fleeceでスタートさせた。
初日の舞台となったブリストルは、マッシブ・アタックやポーティスヘッドといった世界的アーティストを生み出し、トリップホップを世界へと発信した港湾都市。まさに、音楽的な土壌の豊かさで知られている街だ。
会場となったThe Fleeceは、約450人を収容できるライブハウス。昼過ぎには、VIPチケット購入者を対象に、メンバーと軽食をつまみながら語らう時間やチェキ撮影などの特典会が行われ、場内は開演前から和やかな空気に包まれていた。
ツアー初日を共に迎えようと、この日、会場には数多くの“マスター(※ExWHYZファンの総称)”たちが足を運んだ。日本から駆けつけたファンもいれば、現地や他国から訪れたであろう姿も多く見られる。
ExWHYZが所属するWACKは、これまで定期的にUK公演を行ってきたが、ExWHYZにとって英国公演は今回で4回目。しかし、複数都市を巡るツアー形式は初の試みだ。ExWHYZは2026年内の解散が決定しており、さらに通常4名編成であるが、メンバーのmayuが体調面を考慮し、今回のツアー出演を見送ることとなった。yu-ki、maho、mikina──3名体制で挑む初のUKツアー。その第一歩が、このブリストルで踏み出された。
開演5分前、場内にメンバー自身による英語での影アナウンスが流れ、注意事項が伝えられると、その一言一言に早くも歓声が上がった。

19時30分、照明が落ち、場内が暗転。「STAY WITH Me」のイントロが鳴り響くと同時に、yu-ki、maho、mikinaの3人がステージに姿を現し、会場は一気に熱を帯びていく。
ExWHYZのライブの特徴は、観客であるマスターたちが、それぞれ自由な形で音楽に身を委ねることにある。踊る者、写真を撮る者、飛び跳ねる者──そのすべてが肯定される空間だ。この日もフロアには、のびやかで開放的な空気が満ちていた。それはまるで、ブリストルという街が持つ音楽的な懐の深さと呼応しているかのようでもあった。
「STAY WITH Me」から「Obsession」、そして「goodbye」へ。3曲を一気に駆け抜けたところで、「ブリストルの皆さん、こんばんは!私たち、ExWHYZです!」。3人が英語で声を揃えると、会場は割れんばかりの歓声に包まれた。

yu-ki
yu-kiは「ExWHYZ初のUKツアーにようこそ! ここブリストルでツアーをスタートできて、本当に、本当に嬉しいです!」と、全身で喜びを表現する。続いてmahoが、「私はここに来るのが初めてなので、すごくワクワクしています。最高の夜にしましょう!」と呼びかけると、客席からは温かな拍手が送られた。
mikinaは、ブリストルの街並みについて触れ、「ブリストルにはカラフルな家がたくさんあるって聞いていたんだけど……」と話し始める。「今日はまだ見ることができていないの」と少し残念そうに告げると、客席からは「Oh…」と共感の声が漏れた。しかし彼女は、すぐに満面の笑顔で「でも、今日ここで、皆さんの顔を見ることができた。それだけで十分! 全然オッケーです! 一緒に最高の時間を過ごしましょう!」。その言葉に、会場は再び大きな歓声で応えた。

mikina
温かな挨拶に迎えられ、ライブは「You & Me」「Des Speeching」へと続く。「SHOWTIME」を経て、「DON’T CRY」ではハッピーなバイブスがフロアを満たし、観客の高揚感はさらに加速していく。「Shall We」まで一気に駆け抜け、8曲目を終えたところで、再びMCの時間が訪れた。
yu-kiが「みんな、楽しんでる?」と問いかけると、「日本は好きですか? 日本語を知ってる人はいるかな?」と積極的にコミュニケーションを取る3人。客席から「アイシテル!」と声が飛ぶと、「おー、情熱的な言葉だね!」と驚いた表情を見せた。
続いてyu-kiが、「みんなに教えたい日本語があるの。ちょっとしたゲームをしましょう!」と提案。ルールはシンプル。メンバーのジェスチャーに合わせて、ぴったりの日本語を叫ぶというものだ。「楽しい!」は楽しそうなポーズ、「おはー!」は親しい友達に使うカジュアルな挨拶、「可愛い!」はキュートな仕草。練習を重ねるごとに、ブリストルのファンの声はどんどん大きくなり、最後は会場全体で「カワイイー!」の大合唱に包まれた。
yu-kiは満足げな表情で「ありがとう! いつかこの言葉を使ってみてね」と語り、少し間を置いて「……でも、次の曲は『可愛い』曲じゃないんだ。ごめんね! ここからはExWHYZのカッコいい一面を楽しんで!」
その言葉通り、ライブは「xANADU~BLAZE」へと突入する。重低音が響くダンスチューンに乗せ、先ほどまでの空気とは一転、クールで迫力あるパフォーマンスを披露。続く「Unknown Sense」でも勢いは衰えず、3名体制でありながら、ExWHYZの音楽性の幅広さを鮮やかに提示していく。

maho
「iD」「Our Song」「Everything」と畳みかけるように楽曲が続き、本編13曲を駆け抜けた。mahoの芯のある歌声を軸に、yu-kiの感情を乗せた情熱的な歌唱、mikinaのオクターブ下で支える立体的な表現。それぞれの個性が明確に浮かび上がり、3名体制だからこそ際立つ瞬間も随所にあった。
大きな歓声の中、3人は一度ステージを後にする。しかし、すぐさまアンコールの手拍子が沸き起こる。鳴り止まぬ声に応え、再びステージへと戻ってきた3人。yu-kiが「アンコール、本当にありがとう! 楽しんでくれた?」と問いかけると、この日一番とも言えるレスポンスが返ってくる。
「皆さんがExWHYZを見つけてくれて、今日こうして会いに来てくれて、私たちの音楽を好きでいてくれる。そのことが本当に幸せです。出会えたことに感謝しています」
そして、「今日という日が、皆さんの力になることを願っています。そしてExWHYZの音楽が、いつも皆さんの支えになりますように」。その想いを受け継ぐように、アンコール1曲目として新曲「リグレット」が披露された。続く「NOT SORRY」でアンコールを締めくくると、メンバーはひとりひとりの観客の顔を見つめながら、笑顔で感謝を伝えていく。撮影タイムも設けられ、会場は温かな一体感に包まれた。最後にmikinaが「I LOVE YOU」と告げ、ExWHYZ初のUKツアー、その記念すべき初日は幕を閉じた。
翌1月30日、ExWHYZ一行はマンチェスターへと向かう。

■ライブ情報
〈ExWHYZ in the UK Tour〉
2026年1月29日(木) – The Fleece(ブリストル)
2026年1月30日(金) – The Kings Arms(マンチェスター)
https://www.fatsoma.com/e/3phwtusm/exwhyz-in-the-uk-tour
2026年2月1日(日) – The Underworld(ロンドン)
https://www.theunderworldcamden.co.uk/event/exwhyz-1st-feb-the-underworld-london-tickets
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