ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.01.28 11:27

最大60兆ウォン(約6兆4000億円)規模のカナダ次世代潜水艦プロジェクト受注戦が単純な企業間の競争を超え韓国とドイツの国家対抗戦として突き進んでいる。官民ワンチームで構成された韓国特使団は防衛産業、鉄鋼、人工知能(AI)、衛星、レアアース、石油精製など多方面でカナダとの協力を強化している。

韓国産業通商部は27日、カナダのトロントで26日に韓国カナダ産業協力フォーラムを開催し両国企業間で6件の了解覚書(MOU)を締結したと明らかにした。この日のフォーラムには姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長、産業通商部の金正官(キム・ジョングァン)長官、防衛事業庁の李鎔喆(イ・ヨンチョル)庁長ら政府特使団と、ハンファオーシャンのキム・ヒチョル代表、ハンファシステムの孫在一(ソン・ジェイル)代表、HD現代重工業の朱元浩(チュ・ウォンホ)社長ら韓国企業関係者が参加した。カナダ側からイノベーション・科学経済開発省のフィリップ・ジェニングス次官、ビクター・フェデリー・オンタリオ州経済開発相ら連邦政府と州政府高官が参加した。今回の潜水艦受注戦は建造費用約20兆ウォンに30年にわたるMRO事業まで、最大60兆ウォン規模のプロジェクトと推定される。

まずハンファオーシャンはカナダ最大の鉄鋼企業アルゴマスチールと現地鋼材工場建設と潜水艦の整備・修理・オーバーホール(MRO)インフラに活用される鉄鋼製品の安定的供給体系構築を協力する。このためハンファオーシャンは事業受注を前提に約3億4500万カナダドル(約387億円)を出資することにした。また、ハンファシステムは衛星通信企業テレサットと低軌道衛星通信協力に向けたMOUを結んだ。そのほかにも▽人工知能(ハンファオーシャン、ハンファシステムとコヒア)▽宇宙(ハンファシステムとMDAスペース)▽先端センサー(ハンファシステムとPVラボ)▽レアアース開発(ポスコインターナショナルとトーンガットメタルズ)などでMOUを締結した。

このように官民がカナダ企業と全方向的な事業協力に出るのは、カナダ政府が潜水艦事業受注の見返りとしてオフセット取引を要求しているためだ。オフセット取引は武器を受注する際の見返りとして投資や技術移転などを提供する方式の貿易を意味する。カナダ政府が公開した評価項目の配点比率を見ると、潜水艦プラットフォーム性能が20%、メンテナンスと軍需支援が50%、経済的恩恵が15%、金融・事業実行能力が15%だ。潜水艦そのものの性能だけでなく、両国がオフセット取引の一環として提示する「カード」で明暗が分かれることになるという意味だ。

60兆ウォンの潜水艦受注狙い現代自動車が浮上…韓国とドイツ、崖っぷちの「国家対抗戦」(2)