ダチア版とは異なる独自仕様

ルノーは、インド向けに販売する小型SUV『ダスター』の2代目モデルを公開した。欧州以外での市場シェア拡大を目指す22億ポンド(約4650億円)規模の事業計画の一環だ。

新型ダスターは、欧州で販売されるダチア・ダスターとは外観が似ているが別モデルである。「インドでコンパクトSUVセグメントを開拓した」とされ、現地で人気を博している初代ルノー・ダスターの後継車となる。

インド向けの新型『ダスター』インド向けの新型『ダスター』    ルノー

年間販売台数430万台と世界第3位の市場規模を誇るインドは、毎年5~10%の成長を続けている。ルノーがグローバルでの販売拡大を目指す上で、新型ダスターには大きな期待が寄せられている。

ルノーの製品責任者ブルーノ・ヴァネル氏によれば、初代ルノー・ダスターは「SUVの市場シェアがわずか10%だった時代」に年間4万台を販売した人気モデルで、新型車は「大きな可能性」を秘めているという。現在のインドでは、新車販売の半数以上をSUVが占める。

主な競合車種には、インド生産の5ドアモデルであるマルチ・スズキ・ジムニー、ヒョンデ・クレタ、そして最近改良されたタタ・シエラなどがある。

ヴァネル氏によれば、初代ルノー・ダスターのインドにおける影響力は極めて強く、「米国におけるジープ」に相当するという。そのため、新型車のフロント部分にはルノーのロゴではなく、車名の「DUSTER」を掲げている。

車名を全面的にアピール

ルノーのファブリス・カンボリーヴCEOは発表会で記者団に対し、次のように語った。

「ダスターがルノーにとって歴史あるグローバルカーであることを示すため、車体前面にその名を刻みました」

インド向けの新型『ダスター』インド向けの新型『ダスター』    ルノー

「インドには14億人が住んでおり、新車を投入する際の認知度向上には莫大なコストがかかります。ダスターの名を車体前面に表示することで、効率的にアピールできます」

初代ルノー・ダスターは、欧州で販売される初代ダチア・ダスターをベースとしていたが、この最新モデルでは異なるプラットフォームを採用している。内外装ともに専用設計で、パワートレインのラインナップも異なる。これは現地の需要にしっかりと応えるためだ。

ダチア・ダスターで採用されているCMF-Bプラットフォームを改良し、寸法が若干変更された。シャシーは、ルノーが新たに設立したインドのエンジニアリングセンターによって、厳しい現地の走行状況に適応するよう設計されている。

アプローチアングルは25.7度、デパーチャーアングルは29.2度となっており、「舗装道路をはるかに超えた未開の地への進出」を可能にするという。

エクステリアデザインはダチア版と強い類似性を持ちつつも、台形グリルやLEDライトシグネチャーなど、ルノーらしい特徴を数多く備えている。

ルノー車らしいインテリア