台湾夜景コンシェルジュが選ぶ 台湾の夜景6選【苗栗編】

台湾の夜景といえば、台北101や九份、スカイランタンを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、台湾の夜景の奥行きを語るうえで、苗栗(ミャオリー)は見逃せないエリアです。多くの日本人の方にとって、苗栗と夜景が結びつかなかったり、そもそも苗栗を知らない方も多いはずです。
苗栗の夜景の魅力は、ひとことで言えば「種類の豊富さ」です。
高層ビルが林立する大都市型ではなく、
・工場が稼働するリアルな産業夜景
・生活の匂いが残る港の夜景
・歴史と文化を映すライトアップ
・平野を一望する俯瞰夜景
・夜景を“過ごす”ためのレストラン
こうした要素が詰まっているのが苗栗ならではの面白さです。そこで、今回は台湾在住経験もある台湾夜景コンシェルジュの中村勇太が、苗栗のオススメ夜景スポットをご紹介していきます。
新港大橋|台湾では珍しい“工場夜景”を間近で

苗栗市と後龍鎮の間、後龍渓に架かる新港大橋。この橋は、単なる交通インフラでは終わりません。橋の上から南側、苗栗市方面に目を向けると、稼働中の工場群が視界に入ります。白色や青白い作業灯、複雑に絡み合う配管、タンク、鉄骨構造。装飾的なライトアップは一切なく、働く光だけが静かに存在感を放つ夜景です。
台湾では、工場夜景を“鑑賞対象”として見られる場所はまだ少数派。だからこそ、新港大橋の存在は貴重です。日本の工場夜景とはまた違う、台湾の産業構造を感じさせる夜景と言えるでしょう。
苑港漁港|生活感が滲む、港町の夜景

苗栗県苑裡鎮の海沿いに位置する苑港漁港。昼間は実務の場ですが、夜になると表情が一変します。港の象徴である赤いアーチ橋がライトアップされ、漁船が静かに係留される港内。船体に映り込む光、水面に揺れる反射が、穏やかなリズムを生み出します。
派手な演出はありません。その代わり、「地域の人々の営みを感じる夜景」がここにはあります。アーチ橋の曲線美と、直線的に並ぶ漁船の対比も見どころです。
周辺には歩道や東屋も整備されており、夕食後にふらりと立ち寄れる港夜景として、使い勝手の良いスポットです。
苗栗客家円楼|文化を映すライトアップ夜景

台湾高速鉄道・苗栗駅前に建つ苗栗客家円楼。中国・福建省の客家人集落に見られる円楼建築をモチーフにした建物です。外観からは想像しにくいですが、内部は中庭を持つ構造。昼間は展示施設として客家文化に触れられますが、夜になると、この円楼は完全に夜景の表情になります。
ライトアップされた円楼が、前方の池に映り込み、円形のシルエットが水面に二重に浮かび上がる光景は印象的。歴史・文化・光が素直につながる、静かな夜景スポットです。
金母山平河慈惠堂|苗栗平原を一望する大スケール夜景

苗栗県銅鑼郷、雙峰山の山頂付近に建つ平河慈惠堂。宗教施設でありながら、俯瞰夜景スポットとしての価値が高い場所です。
境内前の広場からは、約180度のパノラマが広がります。眼下には銅鑼郷の集落、田園地帯。視線を伸ばすと、中山高速道路が描くS字の光のラインが夜景にリズムを与えます。
都市と農村の光が混ざり合う、苗栗らしい夜景構図。夕景から夜へと移ろう時間帯を狙うと、特に表情豊かです。
墨硯山|大パノラマ夜景が広がる

苗栗市街の東に位置する墨硯山(標高157m)。駐車場から山頂までは徒歩約13分。展望台からは、苗栗中心市街を正面に捉えた夜景が広がります。後龍渓に架かる新東大橋のライトアップ、中山高速道路が描く大きなカーブが、奥行きと動きを演出します。やや歩くことになりますが、この大スケールのパノラマ夜景を体感できるのであれば、苦労してでも訪れる価値は十分あります。
桐遊柿界|”夜景をじっくりいただく”ためのレストラン

苗栗県公館郷の山腹に佇む夜景レストラン「桐遊柿界」。市街地から距離はありますが、その分、視界を遮るものはありません。眼下には公館エリアの街明かりが広がり、オレンジ色の幹線道路の光が、ゆるやかなカーブを描きます。遠方には苗栗市街、さらに奥には風力発電施設の赤い点灯も確認できます。
屋外席からの眺めは開放感抜群。火鍋や軽食メニューも揃い、お腹を満たしながら、”夜景をじっくりいただく”ためのレストランと言えるでしょう。
まとめ|苗栗の夜景は、“派手じゃない”が、記憶に残る
苗栗には、客家円楼や工場夜景など、他の都市では見られない苗栗ならではの夜景に出会えます。台湾夜景を一歩深く知りたいなら、苗栗は間違いなく訪れる価値があるエリアです。台湾夜景コンシェルジュとしても、自信をもっておすすめできる。それが、苗栗の夜景です。

ライター情報
配信情報
配信日
2026年01月13日 17:18
更新日
2026年01月13日 18:03
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