
ドイツのシュタインマイヤー大統領。2025年11月、代表撮影。REUTERS
[ベルリン 8日 ロイター] – ドイツのシュタインマイヤー大統領は7日夜のシンポジウムで、トランプ米大統領の外交政策が世界秩序の崩壊を招いていると鋭く批判した。世界が「強盗の巣窟」と化すことを防ぐよう呼びかけた。
ロシアがクリミアを一方的に併合したのに続き、ウクライナに侵攻したことを「分水嶺」と表現。米国の行動は2度目の歴史的な断絶だと非難し、トランプ氏が南米ベネズエラのマドゥロ大統領を拘束し、同国を運営すると宣言したことへの反発を示唆した。
外相経験者のシュタインマイヤー氏は「私たちの最も重要な同盟国であり、この世界秩序の構築に貢献してきた米国の価値観が崩壊している」とした上で、「最も不道徳な者たちが欲しいものを何でも奪い取り、地域や国家全体が少数の大国の領土のように扱われる世界が、強盗の巣窟と化すのを防ぐことが必要だ」と訴えた。
ドイツの大統領は主に儀礼的な役割を担っているものの、発言には一定の重みがあり、政治家よりも自由に意見を表明できる。
公共放送ARDが8日発表したドイツでの意識調査によると、米国はドイツが頼れるパートナーではないとの意見が76%を占め、昨年6月時点から3ポイント上昇した。米国を信頼できるとの意見はわずか15%となり、調査が定期化された後の最低水準となった。
対照的に、フランスと英国を頼れるとの意見は約4分の3を占めた。また、欧州の安全保障を懸念しているとの回答は69%に上った。
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